2011年東北ツアー 学生感想文

四年千葉麻衣
岩手での稽古は、岡山の合同稽古と比べ少人数での稽古だったため直接内田先生にご指導いただける事が多く、とても勉強になりました。目からウロコでした。
また、内田先生には前日も茨大での稽古をしていただいて、この三日間とても充実した日々を送ることができました。ありがとうございました。
今回の目的地・中尊寺の事ですが、ちょうど世界遺産に登録された時だったみたいで良いタイミングの時に行けてよかったです。お寺のことはよくわかりませんでしたが、緑が豊でとても気持ちの良い所でした。
最後に今回このような機会を与えて下さった坂谷先生、ありがとうございました。

3年生 鈴木健浩
今回参加した岩手での稽古で実感したことは3つあります。
一つ目は未熟さです。黒帯をとり、後輩にわかりやすく教えるために考えながら日々の稽古をしてきたつもりでしたが、まだまだ直すべき所、足りない所を教わったり見出だしたりすることが出来ました。今回気付けたことを出来るようになることを目標に頑張りたいと思います。
二つ目は昨年からの成長です。昨年は8月と10月に岡山に行き、内田先生の稽古を受けました。その時教わり今回も教わったことがいくつかあり、昨年出来なかった・理解出来なかったことのいくつかが理解出来るようになっていました。自分が上手くなっている・出来るようになっていることを実感することで稽古への原動力になっていると思っているので、稽古への熱意をさらにあげることが出来ました。
三つ目は「ドM集団」の仲間入りをしていたことです。以前岡山に行った先輩が、喜んで技をかけられにいく人達をみてこのように称していました。自分はこのようにはなれないと思っていたのが8ヶ月前でした。今回痛いと知りつつ技をかけられにいく茨大生を見て「君たち馬鹿か??」と鈴木さんに言っていただいき、気付いてしましました。このことには自分でも驚いています。

最後になりますが、遠い所来ていただいた内田先生、2日間で15時間以上運転して連れていっていただいた坂谷先生、素敵な会場を手配さていただいたのんぶさんをはじめ、今回お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
今回の稽古を生かし日々精進したいと思います。

三年 山川さつき
「今回は、お前たちの慰安旅行だと思え。普段頑張っているご褒美だ」。
6月中は、坂谷先生のこの言葉を反復し、それだけを楽しみにしながら、山のようなレポート課題・実験・実習をこなしてきました。頑張った甲斐がありました。まさにご褒美!!楽しかった、としか言いようがありません。
SAだろうが旅館だろうが繰り広げられるプチ講習会、基本技でも自分にとっては新しい発見ばかりの稽古。全てを書くと長くなってしまうので割愛しますが、とにかく「合氣道を好きでよかった」と、心から思いました。本当に。
内田先生をはじめ関わってくださったすべての方に感謝します。ありがとうございました。
また、塩釜の道場で、柴田先生と鈴木先生が「稽古できないのが一番辛いな。」と仰っていたのがとても心に残っています。1日も早い復興と、また元通り合氣道に熱中できる日がくることを祈っております。

二年 佐藤豪紀
 今回の仙台・水沢・中尊寺一泊二日ツアーはあまりに内容が濃く、体感的には三日強に感じられました。
 前日の茨城大学での講習会と水沢での稽古はもちろん、サービスエリアや駐車場で車から降りる度に内田先生を皆で囲い、種々の技を見せていただきました。端から見れば理解し難い光景でしょうが、実際に技を受けてみるとあまりの『美しさ』にそんな遠慮はどこかに飛んでいきました。
 旅館では内田先生をはじめ、皆さんから岩間と斉藤先生にまつわるたくさんのお話をお聞きすることができました。『岩間のモーちゃん』の下りが一番印象深かったです。
 内田先生から教わる技は、人の身体の仕組みに忠実で、科学な合氣道でした。
 自分が学んでいる合氣道がどういうものか、少しだけ理解が進んだ気がしました。 
 中尊寺、白山神社をお参りしたら一向に決まらなかったバイトが途端に決まりました。ご利益が爆発しています。

 内田先生、鈴木先生、道場を手配して下さったのんぶさん初め水沢道場の方々、そして長距離を運転して下さった坂谷先生、本当にありがとうございました。

二年 稲葉興平
25日朝、今にも雨が降ってきそうな天気の中仙台に向けて一路出発。途中、前が見えないほどの雨が降ったが、仙台に着く頃にはなんとか小雨になってきた。鈴木先生と合流し、柴田先生のお宅へ向かう。今回の震災で先生のお宅も大きな被害を受けたようで、道場も修復作業中だった。5月の柴田先生の大和講習会には残念ながら参加できなかったので、いつか機会が恵まれたら柴田先生の諸手を握らしていただきたいと思う。
この後岩手に向かいながら、津波の被害が残る海岸を見学。移動中も息をのむ光景が続いていたが、海岸から内陸まで見渡せる場所に着いた瞬間言葉がなくなった。海を見ると砂浜にはひしゃげた大型のコンテナや様々な残骸。陸を振り返ると、全てが無かった。家は土台だけを残し跡形も無く消えていたし、ひっくり帰った船もあちこちに見受けられた。ニュースや新聞だけでは分からない、津波の生の被害を見せつられたように感じた。
岩手に到着、のんぶさん達と合流後稽古を開始。稽古で印象に残ったことは諸手の投げ方の方法と内田先生に指摘された半身。諸手ではひじを必要以上に曲げず、横に開かずにそのまま後ろに外旋させる。それまでの半身ではただ膝をおとしていたが、内田先生に後ろ足を押されるとすぐにバランスを崩してしまい、それがいかに弱い形だったかを思い知らされた。半身は太ももの後ろの筋肉をつけるように立つ。
その夜の飲み会では先生方の弟子時代の話をたくさん聞くことができた。岩間には行ったことがないが、当時の話はとても参考になった。
翌日雨が降る中、中尊寺金色堂を見学。一度は行ってみたいと思っていたので、とても良い思い出になった。昼食後そのまま茨城へ。
今回の合気道旅行では、合気道でも個人的な感情の面でも多くのものを得ることが出来た。そんな機会を与えてくださった、内田先生、宮城・岩手の諸先生方、そしてなにより坂谷先生、ほんとうにありがとうございました。これからも精進を重ね、自分の合気道を見つけ出したいです。ありがとうございました。

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