手紙を書くこと2


                      水戸合氣修練道場長 坂谷 康弘

 実は、2年ほど続けていることがある。
 妻と母と子に手紙を定期的に書いていることだ。
 きっかけは、糖尿病になったこと。ゆっくり、丁寧に字を書くことで心身にプラスになるかと勝手に思って続けてきている。
 おかげで、少しばかり字はきれいになったと思うし、反応は聞いていないが、家族の受けも悪くないようだ。また、知り合いにもちょっとした文を送ることにも慣れてきた。
 パソコンで文を打ち、メールで送ることが一般的な時代に、手紙を書くことは、より書く方、受け取る方にも、よい方向に働くものと思っている。
 ところで、恥ずかしながら、「竜馬がゆく」を最近になって読んだ。常人ではとても調べきれないほどに、よく調べている。この情報量が物語をより重厚に丁寧に仕上げて、深みをさらに増している。これは、手紙などの書類が多く残っていることがとても役に立ったと、著者が記している。
 残してゆくことの大切さを知り、これからも「継続は力なり」で、続けようと思っている。もちろん、自分の中心には合氣道がある。今年も文武両道で実践してゆくつもりである。


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