2019年3月 岡山合宿 感想文

八木 龍太
 今回、卒業旅行として4回目となる岡山合宿となりました。内田先生やお弟子さんの皆様には大変お世話になり、本当にありがとうございました。
 今回が茨大生として最後の岡山合宿でした。この4年間、思えばあっという間に過ぎました。その締めくくりとして、弐段審査と共に悔いのないものとなりました。
 稽古は、1日目が後ろ技、2日目が入り身投げ・組太刀。下手なりに一生懸命動きました。今回の後ろ技はあまり稽古を重ねていない技で、特に気の流れは非常に奥深かったため、今の自分ではなかなか理解できませんでした。一方で横面打ち入り身投げの気の流れについては、内田先生が直前の技(前に出て受ける)と関連付けて教えていただき、また自分が大好きな技であることも相まって、幾分か理解しやすかったです。「固い稽古と気の流れには確かな共通点があるのだな」と納得することができ、非常に良い稽古となりました。剣の合わせと組太刀では、お弟子さんに終始打ち込まれっぱなしでした。5の合わせの受け方については特に意識して稽古を重ねてきたつもりでしたが、「まだまだ稽古が足りないな」、と痛感しました。今後も稽古を怠らず、少しずつでも上達し、強く打たれても勝った形を崩されないようにしたいです。
 怒涛の二日間が終わり、水戸に帰る直前、内田先生に質問する機会をいただき、そこで以前より気になっていた、「(回転投げの内回りの説明で)手がくっついて離れない」をかけていただきました。斎藤先生が映像の中でなさっているのを見て衝撃を受け、それを今回実際に体感することができ、本当に感動しました。
 しかし感動に浸るのもつかの間、内田先生からいただいた言葉でハッと目が覚めました。「1度見せたということは教えたということ。1度見たらできなきゃいけない。我々はそういう世界にいる。」その言葉を聞いてすぐ、先ほどの自分を恥じました。本物の凄みに触れて、喜んでいるだけではいけない。それが出来るようにならなければ無駄になってしまう。ましてや、自分は卒業を控えた身であり、次いつ岩間の合気道を教えていただけるかわからない。ならば喜ぶだけでなく、もっと技を深めるために貪欲にならなければならないと、考えを改めました。
 この四年間様々なことを教えていただきましたが、未熟な私はまだその一部しか受け止め切れていません。卒業後は、新たな教えを受け取る機会は少なくなるため、受け止め切れなかったものを拾い集めていくことになると思います。幸運にも京都・神戸ともに岡山に近いので、卒業後も稽古を続けつつ、合同稽古などにはぜひ参加させて頂きたいと思っています。内田先生、そして坂谷先生、この度は素敵な卒業旅行をありがとうございました。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

小野寺 岳
卒業旅行ということで通算11回目の岡山でした。
内田先生、岡山合氣修練道場の皆様に本当にお世話になりました。組太刀や後ろ技の気の流れなどを行いましたが、どれも思い通りにかけることができませんでした。この4年間で知っている技は増えても、できるかと言われると首を縦に振ることはできません。ですが、大学生になって初めてやる武道が合気道で良かったと思うばかりです。
内田先生の日々進化(深化)していく技には本当に感動します。様々な体質、体格の人がいる中、即座にそれに合わせてしまう先生の技はこれから先もずっと私の目標です。私は入部当初から技にかかりやすい体質でしたが、技にかかりやすいからこそ、技をかけてくださる先生がどのように私の体を操ろうとしているのかわかるので、とても勉強になるのと、技に対する反応速度や動作が気持ち速くなったと思います。こればかりは本当に大きな収穫です。
4月からなかなか稽古に関わることができなくなりますが、空いた時間にしっかり鍛錬を重ねて成長していきたいと思います。
4年間本当にありがとうございました。

青木 梨乃
この度、卒業旅行として学生生活最後の岡山合宿に参加しました。
4年次ともなるとなかなか時間が取れず、夏合宿、合同稽古、共に参加することができなかったので、久々の岡山でした。
相も変わらず内田先生の技はキレキレで、ひたすら圧倒されるばかり。しかし今回は、先生の技を見てただ「スゴイ。」という感想で終わらせるのではなく、何か少しでも技を身につけて帰りたいと思い自分なりに奮闘しましたが、当然ながら付け焼刃でどうにかなるものではなく、自分の日頃の稽古不足をただ痛感するのみとなりました。
今回の旅行中に内田先生が仰った言葉で、一つ私の心に強く残った言葉がありました。それは「教えてもらえることに甘えちゃいけない。」という言葉です。これを言われた時私は、まるで自分のことを言われているように感じヒヤリとしました。確かに私は今まで合気道に対し受け身で、自分から技を学び取ろう、盗んでやろうといった気概はありませんでした。その魂胆を見透かされたような気がして、ひどく恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。またこの言葉も、武道という一つの道をずっと追求してきた内田先生が言うからこその重みがあり、ずっしりと心に響きました。合気道に限らず、仕事の場でも何でも、この心構えは大事なことなんだろうなという気もしました。これから社会人になる私も、仕事を教えてもらえるということに甘えるのではなく、自ら考えて動くということを大切にしていきたいと思います。
最後に、内田先生、岡山合氣修練道場の皆様、今回の旅行でも大変お世話になりました。ありがとうございました。またご縁があって岡山に行くことがあれば、その時はよろしくお願いします。

飯塚 千愛季
今回学生として参加する最後の岡山合宿となりました。最後ということもあり、また昇段審査を控えていたため今回の合宿は特に学び多きものにしたいと考えておりました。昨年よりも少しはわかるようになるかなと…思っていましたが…言っていることは理解できてもやってみようとすると難しい…やはり合氣道は奥深いです。稽古では岡山の皆様と組ませていただきました。不器用でなかなか技を掴めない私に、内田先生や皆様は丁寧に教えくださりました。感謝と同時に自分の未熟さを改めて実感し悔しさを感じました。
夕食では囲炉裏を囲み談笑。色々なお話を聞けとても楽しい時間でした。噂の岡山の焼肉も美味しかったです。最終日には内田先生から審査の技についてご指導いただきました。そして帰りには励ましのお言葉やあたたかいお言葉をいただきました。また記念品としてきき猪口と手ぬぐいをいただきました。
岡山はとてもあたたかい場所でした。こうした繋がりを齎してくれた合氣道に改めて感謝するばかりです。同時にもっと時間を作って岡山の稽古に参加したかったという気持ちがあります。お世話になりました、内田先生をはじめ坂谷先生、岡山の皆様には改めましてお礼を申し上げます。最後の合宿はとても自分の中で有意義で学びの多い思い出に残るものとなりました。
また昇段審査の結果、おかげさまで合氣道弐段を取得できましたことをご報告させていただきます。まだまだ未熟な私ですがこれからも精進していきたいと思います。また是非岡山に行かせていただきたいと思います。
ありがとうございました。



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