帰ってきた技考 201〜      1〜 101〜

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技考201(一日一考)。
「真の武道家は、皮さえも、惜しむ。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
大先生の昭和8年発刊の、武道練習に、
「昔、剣法に皮を切らして肉を切り、肉を切らせて骨を切るという戦法があったが、今日では皮を切らすさえ惜しむ。」
とあります。
合わせて残心となって、打ち太刀が剣を合わせた剣に沿って滑らせても、「絶対に当たらねえんだ」という形を見せてくれました。
皮さえも切らせない、絶対安全の地に、半身で立つことが肝心です。

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技考202(一日一考)。
「打ち太刀とは反対の、同じ角度で、合わせる。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
打ち太刀は、受け太刀の横面を打っていきます。刃は前に説明したとおり、斜めです。
受け太刀は、真っすぐ下がって、打ち太刀の頭頂から斬り下ろしますが、その際の刃の角度は、打ち太刀と鏡合わせになります。
一の素振りのように、斜めでない、完全な真っすぐ下ろすのではありません。

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技考203(一日一考)。
「素直に剣を落とす。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
五の合わせは、強く剣をぶつけ合い、叩き合うものではありません。
剣は、そもそも斬るもので、スパッと、抵抗なく、斬り下ろすものですので、ガンガンと鳴らすものではありません。。
打ち太刀の剣は、受け太刀が下がることにより、絶対に当たりません。軌道も変わりません。
受け太刀は打ち太刀の軌道に、剣を上から合わせていきます。
ですから、互いの剣は、触れたところで止まらず、素直に下りていきます。
抵抗をせず、させないのが合わせであり、吸収の妙になります。

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技考204(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話17。
「剣は押し込まない。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
五の合わせは、強く剣をぶつけ合い、叩き合うものではありません。
また、抑え、結びの時に、剣を動かして、主導権を取ろうとするのは、間違いです。
「剣を押し込む前に、頭から斬られてる。何の意味もない。」
腕っぷしを競うなんて考えは、合氣道には無いです。合氣道は、そもそも争わないで、勝ちそのものを型として修行しているのですから。

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技考205(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話18。
「互いに、臍で結ぶ。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
五の合わせは、前回も書きましたが、押し込みません。どかす動きはありません。
素直に打ち太刀も受け太刀も上段から斬り下ろして、「受けた剣、胸を刺す」状態になります。
ですので、互いが臍で結ぶという、しっかりとした形になります

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技考206(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話19。
「止まって、何回かやったら、合わせて。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
「まずしっかりと横面を打ち込む。受けは止まって待つ。残心2秒取ってから、真っすぐさがって、剣を斬り下ろす。」
型が出来なければ、正しく振りかぶり、振り下ろしができません。剣が流れてしまっては、臍で結べません。先生は止まって数回行ってから、動きを合わせて行うよう指導されました。

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技考207(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話20。
「合わせは、一緒に動く。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
剣の右の合わせ、左の合わせと同じく、打ち太刀の剣に合わせて、振りかぶり、振り下ろします。
前にも書きましたが、予備動作はしません。
遅いでもなく、速くでもなく、合わせることが大事です。合わせがうまいのが、勝者となります。

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技考208(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話21。
「受け太刀の剣は、半分上げる。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
五の合わせの打ち太刀は、五の素振りと同じで、廻剣して背中から打ち込みます。
打ち太刀がもし速い剣なら、大きく振りかぶりと間に合わないことになります。
ですから、受け太刀の剣は、背中に付けずに上げて、振り下ろします。
ただ振りあげないで後退する形はありません。
剣の合わせは、絶対に必要です。

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技考209(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話22。
「打ち太刀は勝った思った時に、負けている。」
「斬られてることすら、気づかない。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
前にも書きましたが、打ち太刀か斬り終えた後に、剣を動かすことは、全く意味がありません。
その前に斬られてるからです。
打ち太刀が斬っている、勝ったという感覚を持っているからこそ、斬られてることに気づかない。
斬らせるよう導くから、斬らせるべく横面を与えるから、打ち太刀は打っていきます。
そこを半身で捌いて、音無しの剣で合わせて、勝ちます。
互いの合わせが上手ければ上手いほど、無駄な動きは削がれ、速い音無しになります。

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技考210(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話23。
「正面を打って来たのを受けて、守って、横面を打つ。打ち込みを合わせ、流して、体を切り替え、躱して打つのが、五の素振りの打ち込み。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
打ち込みの剣を受けることに意識して、剣を横にしすぎて、手と手の間ではなく、顔の外側に両手が行くのは、型ではありません。
予備動作せず、素直に後ろ足が進んで、同時に腕が前に伸びていけば、廻剣して、打ち込めます。ジグザグに出ますが、五の素振りのままで、剣は躱せます。

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技考211(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話24。
「打ち太刀は、結んだ所を離さず、ずらさず打ち込む。」
「剣が離れれば、受け太刀の剣が進んで突かれる。結んだままにして進めば、体は守れる。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
打ち込みは、廻剣して打ちますが、腕を曲げて回すのではありません。肘を曲げることは、剣がバックスイングして、結びを失くし、隙を作ります。腕を伸ばしつつ、体が進めば、結びは消えず、打ち込むまで、体を守れます。基本の五の素振りがそのまま活きます。

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技考212(一日一考)。(※本文です。)合氣剣、五の合わせの話25。
「音無しの剣が続く。」
内田先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
受け太刀は、打ち太刀の剣を誘導、吸収して、剣の軌道をそのまま行かせるようにして、勝ちます。
打ち太刀は、受け太刀の剣を誘導、吸収して、受けの剣の軌道そのまま行かせるようにしつつ、即座に切り返して、横面を打ち、勝ちます。
受け太刀は、その剣を吸収して、勝ちます。打ち太刀は、その剣を吸収して、切り返します。
吸収した、切り返しの連続なので、剣が合う音は要らなくなります。
「武産とは、引力の練磨である。」
大先生の言葉の実践。五の合わせは、よくよくやるものです。

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技考213(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話1。
「五の素振りに、突きを加える。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
突きだけに特化せずに、五の素振りをしっかりとやるべきです。
五の素振りが十分でなければ、一の素振りをやるべきです。
基本ほど、難しいものなのですから。一番稽古するものです。

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技考214(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話2。
「突きは臍の高さ。そのまま突く。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
打ち込みは、臍の高さで、地面と平行です。六の素振りは、打ち込みから、そのまま突き出しますので、高さは変わりません。
角度も水平になります。
右の突きでも、左の突きでも変わりません。

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技考215(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話3。
「臍で結べ。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
剣は常に臍で、結んでいます。打ち込みでも、突きでも同じです。
「一重身」でも、柄頭の延長に、臍はあります。
半身を厳しくすれば、一重身です。突きのみに半身にすれば、腰がねじれます。半身を厳しくして、腰をひねらず、臍で結んで、剣を操作すべきです。

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技考216(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話4。
「腿を上げない。上げると、おもちゃの手押し車のように、体や頭が傾き、揺れてしまう。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
足は上げませんし、蹴りません。股関節から広がるものです。
軸を作れば、動きが2段階になり、遅くなります。頭もひょこひょこ動きます。
すぐに地面に着くように、足を運ぶべきです。体、頭は水平移動を心がけます。

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技考217(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話5。
「腹を突く。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
「腹は、骨に守られていない。やわらかいから、刺せる。腹は大きいから、簡単に避けられないよう、腹の真ん中を突く。」
みぞおちに向う突きは、斜め上になりやすく、腹の真ん中ではありません。素振りは、打ち込みのまま、同じ高さで突きます。

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技考218(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話6。
「刃は、自然に横。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
突き出しは、打ち込みの後、腕を伸ばします。
打ち込みは、当然、刃が真下になります。真下のままの突きだと、肩の回転になりやすく、同じ高さではなくなります。
刃を横に向け、もう一段腕を伸ばす動きになります。水平移動をこころがけます。

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技考219(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話7。
「握り変えない。ゆるめない。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
突き出しは、打ち込みの後、腕を伸ばします。
前回は、刃は横と書きましたが
、その際、握り変えてはいけません。ゆるめれば、握ってないことになり、簡単に払われてしまいます。
そのまま突くものであるから、握りはそのままで、刃は横です。
しかし、刃は、水平ではありません。そこまですると、手首が窮屈になり、威力がなくなります。刃は、自然に横になります。

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技考220(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話8。
「一直線上で、進む。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
四の組太刀は、打ち太刀が突いて来るのを避けつつ、突きますが、素振りは一直線上です。
五の素振りでも書いたように、素振りは細い一直線上を半身で進んでいきます。
一直線上だからこそ、身体が錬られます。

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技考221(一日一考)。合氣剣、六の素振りの話9。
「合わせは、5と7。」
齋藤先生の御言葉です。
六の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、そのまま足を進めて突き、その後は五の素振りで打込んで、そのまま足を進めて突いていく技です。
六の素振りに、合わせはありません。
打ち込みを、受け太刀が五の合わせで、抑え、結んでいるので、そのまま突けば、受け太刀の剣に刺さっていきます。
だからといって、打ち太刀が避けて突くのは、難しいです。すでに結ばれて、斬られていますから。
六の素振りは、受け太刀がそのまま突く形です。

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技考222(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話1。
「右半身で打ち込んで、左半身で突く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
左右の逆は、ありません。
剣の基本素振りは、一から七まであり、四の素振りまでは剣先が上がり、五の素振りから柄頭が上がる太刀捌きになります。
混同しないようにしましょう。

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技考223(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話2。
「足を上げない。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
突きのポイントは六の素振りと全く同じです。同じことを繰り返しますが、頭に入れてもらうつもりで書きます。
腿、足を上げても、大きく進めません。上げなくても、股関節を広げれば、足は軸を作らず、傾きを作らず、進むことができます。

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技考224(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話3。
「突きは臍の高さで、地面と平行。そのまま突く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
突きのポイントは六の素振りと全く同じです。同じことを繰り返しますが、頭に入れてもらうつもりで書きます。
合わせや組太刀は平行ではなく、角度が突きますが、打ち込んだ素振りのままなので、高さは臍の高さになります。
そのまま突きだします。

9/29
技考225(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話4。
「握り変えずに、刃は横に。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
突きのポイントは六の素振りと全く同じです。同じことを繰り返しますが、頭に入れてもらうつもりで書きます。
刃が下のままで突くと、肩を支点に回転の動きになりやすく、水平の角度が難しくなります。刃を水平にすると、手首が窮屈になります。
刃は外側に向け、やや斜めになり、突き出していきます。

9/30
技考226(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話5。
「一重身、一直線上に突く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
突きのポイントは六の素振りと全く同じです。同じことを繰り返しますが、頭に入れてもらうつもりで書きます。
合わせや組太刀は、ジグザグに進みますが、素振りは一直線上に進みます。
半身は厳しくすると、一重身になり、大先生は「一重身を半身」と、仰っており、区別はありませんでした。
隙なく、ぶれなく進むのは、一直線上であり、良い稽古になります。

10/1
技考227(一日一考)。合氣剣、七の素振りの話6。
「足が着いてから突くのは、ダメ。マ○○○突き。」
齋藤先生の御言葉です。
七の素振りは、はじめニの素振りで振りかぶり、振り下ろし、
左足を進めて、突きます。その後は五の素振りで打込んで、左足を進めて突いていく技です。
突きのポイントは六の素振りと全く同じです。同じことを繰り返しますが、頭に入れてもらうつもりで書きます。
合わせや組太刀は、ジグザグに進みますが、素振りは一直線上に進みます。
外国人の内弟子で、長く岩間にいて、水戸での外稽古を始めて、私に現在の稽古の形を引き継いでくれた恩人がいます。
足が着いてから、突くと、動きが2段階になり、遅くなります。
スパッと一つで突くべきです。
「かめはめ波は遅い。唱えている間にやられてしまう。どどん波が良い。」
内田先生の言葉です。

10/2
技考228(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話1。
「七の素振りの打ち込み、突きに合わせる。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
七の合わせは、ニの組太刀、四の組太刀での突きに使われます。
五の合わせ同様、よくやるものです。

10/3
技考229(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話2。
「剣の構えから、左半身に切り替えて。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
剣は右半身が基本です。抜刀も、右手右足が出て、構えますので、右半身から始めます。
七の合わせは、左半身から右への打ち込みですが、はじめから左半身ではありません。
剣の構えである右半身から、足を変えて、左半身にしてから、合わせを始めるように指導されてました。

10/4
技考230(一日一考)合氣剣、七の合わせの話3。
「2回から3回進んで、戻る。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
打ち、突き、受けの稽古を互いに行いますので、皆バラバラに稽古すると場所がいくらあっても足りません。
五の合わせと同様に、回数を決めての稽古法を行います。

10/5
技考231(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話4。
「受けた剣でおさえる。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
打ち込みを五の合わせで受けて、刃を右に寝かせながら、おさえます。
弾くのではありません。力を入れるのではありません。
齋藤先生は、「おさえる」という言葉で、剣を操作していました。

10/6
技考232(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話5。
「柳に風。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
「風が柳の葉に当たっても、柳は抵抗しない。素直に流される。そのように受けるんだ。」
「柳に風」の表現をたくさん仰ってました。
受け太刀が打ち太刀の剣を右下におさえる時に、抵抗しません。
何も感じさせないように、素直に剣を流します。
10/7
技考233(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話6。
「柄頭を相手に見せない。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
受け太刀が剣をおさえた時に、打ち太刀の剣が大きく動いて、柄頭が見えてはいけません。
次の切り返しての、突きが遅くなります。
「柄頭は、臍で結べ。」
こう仰って、指導されてました。
10/8
技考234(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話7。
「『の』の字で突く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
打ち太刀は、おさえられた剣が右下にあるため、そのまま上げることはできません。
ですので、剣を左に回す動きが必要になります。
齋藤先生は、『の』の字の動きで、剣を左に上げつつ、突かれました。
10/9
技考235(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話8。
「手足同時で突く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
打ち太刀は、おさえられた剣を『の』の字の動きで突きますが、足だけ先に動くと、マ○○○突き、かめはめ波の形になります。
手足同時で動かすよう、指導していました。
かつ、手足別々同時に動かすよう稽古しましょう。
10/10
技考236(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話9。
「打ち太刀は左右斜めに動く。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
受け太刀が抑えた剣は、左斜め下になります。
動かなければ、腹、中心が空いています。
打ち太刀は、右下に抑えられた剣を『の』の字に動かして、上げれば、空いた腹を突くことができます。
しかしながら、齋藤先生は五の合わせと同様に、ジグザグに進むことを教えました。
打ち太刀がジグザグに進まずに、真っすぐ受け太刀の腹を突いていくのを、捌く方法(トリモチをこねるように)もありますが、それは別の機会に。
10/11
技考237(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話10。
「受け太刀は、真っすぐさがる。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
五の合わせと同じく、受け太刀は真っすぐさがります。
地面に線を引いて、行うこともありました。
半身にこだわれば、真っすぐになり、勝ちます。
正勝、吾勝、勝速日の稽古が合氣道です。
10/12
技考238(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話11。
「争わない。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
五の合わせの打ち込みと同じく、受けた後に、争ったりしません。
突きに合わせるので、間合いがせまければ、打ち太刀の腹に切っ先はあります。
合わせができたあとに、争って、手首や腕力を競うのは、完全な誤りです。
「がんばり合いの稽古をしない。」
道場の張り紙を実践しましょう。
10/13
技考239(一日一考)。合氣剣、七の合わせの話12。
「槍の突き受けではない。いなさない。」
齋藤先生の御言葉です。
七の合わせは、左半身から五の素振りで右に転じて打ち込んだ剣に合わせ、抑えを左に転じて突いてくるのを合わせる技です。
「槍は長い。槍の突きを、刀はいなして、抑えつつ、進んで斬る。」
「七の合わせは、いなさない。」
一度だけ、槍の捌きを見せてもらいました。
10/14
技考240(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話1。
「正面打ち込みは、剣のニの素振りと同じ。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
正面打ち込みは、合氣剣、ニの素振りと全く一緒です。
剣の構えから、突きをかわすように右足を引き、大上段に構えて、再び右足を進めて、打つ技です。
しっかり、一直線上で、下がり出る形をしましょう。
10/15
技考241(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話2。
「剣と同じ、握りの間隔で。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
杖の突きで、両手の間隔は、肩幅の広さになります。
太刀は形から、どこまで握ればよいかわかりますが、杖はどこでも握れて、滑らすことができるので、太刀の間隔より広くなりがちです。
先生は、正面打ち込みだけでなく、打ち込みのときには、よく注意をしてくださいました。
杖といえども、剣として扱う技は、剣として扱うよう心がけるべきです。
10/16
技考242(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話3。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
五の素振りは、五の合わせを行う上で必須の技なので、前に書いたことの繰り返しになりますが、大事なことなので、丁寧に語っていきます。
10/17
技考243(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話4。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
「五の素振りは、廻剣する。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
五の素振りは、一の素振りと違って、左足が進むことによって、剣が背中の方に、廻っていきます。
つまり、廻らない剣は、五の素振りではありません。
10/18
技考244(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話5。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
「五の素振りは、柄頭から上がって、廻剣する。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
五の素振りは、一の素振りなら剣先から上がっていきますが、違って、柄頭から上がっていきます。
つまり、剣先から上がる剣は、四の素振りであり、五の素振りではありません。
10/19
技考245(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話6。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
「左腕は、真っすぐ伸ばしたまま。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
五の素振りは、一の素振りと違って、左足が進むことによって、剣が背中の方に、廻っていきます。
構えで、両手は自然に伸びています。
振りかぶりすると、右腕は曲がりますが、左手は伸びたままです。
腕が曲がると、左足が進む体捌きを無視して、廻す剣になり、五の素振りになりません。
10/20
技考246(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話7。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
「真っすぐ、前に出る。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
合わせや組太刀なら、左右ジグザグになりますが、素振りは真っすぐに進みます。
五の素振りと同じです。
真っすぐの方が、一軸なので、半身の厳しさを勉強できます。
10/21
技考247(一日一考)。氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話8。
「連続打ち込みは、正面打ち込みに五の素振りを加える。」
「爪先は、前。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
連続打ち込みは、正面打ち込みの後に、左足を進めて、打ち込む技です。
この左からの打ち込み(逆横面)が、五の素振りになります。
杖の突きは、前足の爪先が内側になりますが、剣では真っすぐ前になります。
剣は廻剣しますが、身体は回りません。爪先も回りません。
直線が一番速いです。直線的に、捌きます。
杖と剣、理解して、深めて、合わせ、区別する、研究することが大切です。
10/22
技考248(一日一考)。合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話9。
「面打ち下段返しは、打ち込みの後、手繰り、左足を進めながら、敵の膝を打つ。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。
10/23
技考249(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話10。
「さがりながら、杖を手繰り、下段返しを打つ。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
三十一の組杖では、15、16の動きでは、足はさがりません(25、26も)。
前にいる敵に対し、さがった分出て行っても、受けの膝に当たることは難しいです。
型は進んで行く形になりますが、素振りでどんどん前に行くと場所がいくらあっても足りません。
素振りは元の位置に戻るようになります。
10/24
技考250(一日一考)。
250回(連続毎日投稿250回!)。ありがとうございます。記念回は、岩間の思い出話4。
「海外に講習会に行って、まれにうまくできないこともある。その時は、一人静かに大先生のことを考えると、翌日何故かうまくできるんだ。」
齋藤先生の御言葉です。
この言葉から見ても、齋藤先生は、大先生の一番の弟子であり、大先生の技にこだわっていることがわかります。
大先生の技をしっかり考え、行い、型として残してくれた有り難さに、ただただ感謝いたします。
10/25
技考251(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話11。
「下段返しは、パンと膝を砕く。折るのではない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
下段返しは、骨を折るのではなく、砕きます。
手の平上に向けながら閉じ、広げながら、「パン」と言っていました。
合氣道は武器を持って、人を強く傷つけます。だからこそ、理を持って行い、暴力にしないと修行するべきです。
「愛のない、合わせのない、理合いのない力は、暴力です。」
10/26
技考252(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話12。
「面打ち下段返しは、受けの右膝を打つ。回しすぎない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
面打ち下段返しは、受けの左膝ならば、もっと回さなければなりませんが、右膝ならば受けに対して、ちょうど時計の11時くらいの斜めになります。
斜めの形打から、三十一の組杖の18の払いが可能になります。
10/27
技考253(一日一考)。
氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話13。
「下段返しは、手が先に動いて
、足が後から動くか、足が先に動いて、手が後から動くか、同時か。どれが一番強いか、確かめてみるがよい。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
受けが杖を縦に持たせて、下段返しで打つ威力を確かめたことがありました。
手が先でも、足が先でも、体は一旦ねじれます。スピードも2段階になり、遅くなります。
答えは、もちろん、別々同時です。
確かめることが、得心に至る道です。
10/28
技考254(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話14。
「振り回さない。身体が流れない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
受けの左膝を狙うような動きでは、身体がながれます。残心も行きすぎて、次の捌きができません。
勢いで振り抜くものではなく、ピンポイントで狙い撃ちして、止めることが大事です。
10/29
技考255(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話15。
「残心は、爪先が真っすぐになる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
腕を繰り出すことで、杖がひろがりますが、足は真っすぐ出ます。手と足が別々同時だから、払いの形に起動を描きます。
爪先が内に向くのは、直線的な動きをしていない証拠です。
「円運動は遅いんだ。直線が一番速い。」
武道に速さを求めましょう。
10/30
技考256(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話16。
「腕は右手、左手と出す。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
身体を細かく、別々同時に使うことが大切です。
ですので、右手は肩に付けた手を下ろすだけ。左手はストレートに前に出すだけ。
これにより最短で杖が身体から離れて行きます。
ただし、杖の先端は90度くらいです。
前回話した、後ろ足の直線的に前に行く動きが、杖を払う動作になります。
10/31
技考257(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話17。
「頭を回さない。上体を傾けない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
勢いを付けようと身体を流したりすると、頭が回ります。
「円運動は遅い」ので、そのまま直進します。
身体も前傾しません。
三十一の組杖の18での、払いが遅くなります。
股関節は屈曲しますが、上体は真っすぐ、起こします。
11/1
技考258(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話18。
「持ち帰れば、剣の構えになる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
残心は、爪先が前を向き、半身です。上体も起きています。
そのまま、杖を持ち替えれば、剣の構えになります。
剣と杖の差は、ありません。
11/2
技考259(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話19。
「ここまでやれば、六の杖ができる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち下段返しは、右足を引きながら上段に構えた後、右足を進めて打ち込んだ後に、杖を引き、手繰り、左足を進めながら、敵の膝に打ち込む技です。
突き下段返しと対称になりますが、下段返しの教えは同じです。繰り返しになりますが、載せていきます。
6の杖は、いつになるかはわかりませんが、素振りと合わせがあります。
構えから突き、上段返し打ちをして手繰り、左足を出ながら、下段返し打ちを行って、杖を返しながら、構えに戻るものです。
基本素振りそのままに広がっていくのが、稽古法です。
11/3
技考260(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話20。
「面打ちの後、後ろを突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
後ろ突きは、素振りに4種類あります。その差異を感じながら、稽古するとよいでしょう。
11/4
技考261(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話21。
「面打ちの後、そのまま後ろを突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
打ち込んだ形のまま、そのままに後ろを突きます。高さもあまり変えません。
11/5
技考262(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話22。
「面打ちの後、後ろを突く。
地面と平行になる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
面を打ち込んだ形は、剣の残心です。ですので、地面と平行になります。そのまま後ろを突きますので、突きの形も地面と平行になります。
他の三種の後ろ突きは、斜めに、下腹を突きますが、面打ち後ろ突きは、平行です。
11/6
技考263(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話23。
「面打ちの後、後ろを突く。足は進む。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
打ち込んだ後に、そのまま後ろを突きますが、腕だけではありません。
後ろの敵に突きますから、届くように足も後ろに運びます。
11/7
技考264(一日一考)
氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話24。
「面打ちの後、後ろを突く。突きは、右手が胸に付く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
突きは、直突きも、返し突きも後ろ突きも、突きのカテゴリです。
突きは、腕を胸に付けます。角度や付けるポイントは違いますが、突きはしっかりと腕を胸に付けるべきです。。
11/8
技考265(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話25。
「面打ちの後、後ろを突く。左手は伸びる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
逆横面後ろ突きは、下腹、斜め下を突きます。突きは伸びていくものなので、左手は曲がらず伸びて、杖を掴みます。
私は左手が伸びきらず、曲がってしまいますが、伸ばすものだと伝えます。
「俺は、巻藁に拳を撃ちすぎて、手のひらがまっすぐにならないんだ。大先生の体の変更は、手のひらがまっすぐだ。皆は、大先生のように、やるように。」
齋藤先生の言葉とおりに、正しくやります。
11/9
技考266(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話26。
「半身のまま。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
前後斬りと同じく、半身は一直線です。腰が回れば、厚みが出て、薄い身体の半身は、半身でなくなります。
杖は進み、足も運びますが、身体は回りません。
11/10
技考267(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話27。
「前の敵を打ち、即、後ろの敵を突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
面打ち後ろ突きは、右足を引きながら大上段に構え、右足を進めながら打ち込んだ後に、杖を手繰りつつ、後ろの敵に突く技です。
齋藤先生は、前後に受けを立たせて、理合いを示してくれました。
前の敵が打ってくるのを、右足を引き、半身で捌いてから、再び右足を進めて打ち、そのまま後ろの敵に突きを繰り出しました。
止まらないで、一つの動きで。
形も大事ですが、相手がいてこそ、理合いも深まります。
11/11
技考268(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話28。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
11/12
技考269(一日一考)。
氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話29。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「右肘の下に付ける。脇に抱えない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
打ち込んだ右手を折り、引きながら、杖を肘の下に付けます。その際、腕とぴったりになるように。抱え込む形にはならずに、腕の真下に付けてください。ぴったりと付いているから、杖がまっすぐに伸びていきます。
11/13
技考270(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話30。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「左手の手のひらで、下から受ける。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
右手を折り、引きながら、右手の真下に杖をぴったり付けますが、左手は手のひらを上にして、杖を下から受けます。
このとき生命線に沿って受けます。横から掴む形は、腕がねじれます。
11/14
技考271(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話31。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「定規のように、まっすぐ、ピッと突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
右手(肘を含む)と左手で構えた杖は、右腕下に当てられたラインのまま、まっすぐ突いていきます。
まさしく定規のようになります。
抱えたりすれば、まっすぐ杖は伸びていきません。
11/15
技考272(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話32。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「斜め下を突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
杖の素振りの突きは、直突きでも返し突きでも、地面と平行になりますが、後ろ突きは面打ち後ろ突き以外は、斜め下になります。
11/16
技考273(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話33。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「斜め下、下っ腹を突く。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
「腹は骨に守られていない。やわらかい。だから、刺し突くことができる。下っ腹の方がさらに避けにくく、突きやすい。」
大東流から後ろ突きを教わった、目が見えない人が、後ろからからかった相手を突き殺した話は以前書きました。
「本武術は一撃を克く敵の死命を制するもの」
大先生が昭和13年に著した武道に記載があります。
もちろん、その後には、「いたずらに力を競うべからず」と、あります。
11/17
技考274(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話34。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「左手は胸に付ける。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
「突きは胸に手を付ける。」
直突きでも、返し突きでも、突きと名がつくものは、水平や斜めなどの角度の違いはありますが、全て胸に手が付きます。
手が離れると、突ききれない、弱い突きになります。
11/18
技考275(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話35。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「右腕は伸びて、杖を掴む。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
杖が斜め下になり、繰り出すと肘が曲がりやすくなりますが、伸ばした方が、威力は出ます。
そのまま突き出すように。
肘が回って、下にいかないようにもします。
11/19
技考276(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話36。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「左手は、杖の動きに合わせて変わる。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
後ろ突きを突く前の形は、左手は杖の下で、手のひらで受けています。
そのまま、定規のように突き出せば、左手の握りは生命線に沿った縦から、横に変わります。
横に握った方が、しっかりと握れます。
11/20
技考277(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話37。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「半身のまま。身体は回らない。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
半身は徹底的にこだわります。
それが、師匠の教えだからです。剣をもっても、杖をもっても、体術でも同じく、こだわります。
ですので、後ろ突きになっても、身体が回って、臍が見えることがないように。
半身のまま突きます。
11/21
技考278(一日一考)。
合氣杖素振り20本のうち、打ち込み5本の話38。
「逆横面打ちの後、後ろを突く。」
「下腹だけでなく、突き分けもできるように。」
齋藤先生の御言葉です。
杖素振り20本は、大先生の杖から抽出して、わかりやすく、誰でも稽古できるよう、齋藤先生が編み出したものです。突き5本、打ち込み5本、片手3本、八相返し5本、流れ返し2本で、構成されています。
逆横面打ち後ろ突きは、左足を進めながら横面を打ち込んだ後に、杖を手繰り、後ろの敵に突く技です。
後突きと同じポイントになることもありますが、揚げていきます。
後ろ突きは、基本は下腹ですが、喉や胸、膝を狙うこともあると想定して、稽古をします。
「喉も突くこともある。」
こう仰って、杖の角度、高さを変えて、突き分けの形を見せてくれました。
11/22
技考279(一日一考)。
小手返しの話1。
「小手返しは、手を返す。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
小手返しは、文字通り、小手を返すものです。下が上になったりすることが、反ることです。
小手返しは、手を運ぶだけでなく、手を返します。
11/23
技考280(一日一考)。
小手返しの話2。
「小手返しは、低く取る。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
交差取りにしろ、片手にしろ、突きにしろ、後ろ技にしろ、小手返しを行う前の形は低く、受けの手を下げます。
このとき、低くしようとして、前傾にならないこと。
腰は立てて、上体は起こして、回りを見るように。
そこから、小手返しに行きます。
11/24
技考281(一日一考)。
小手返しの話3。
「小手返しは、前下に取る。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
前回と同じですが、言い回しが違います。
交差取りにしろ、片手にしろ、突きにしろ、後ろ技にしろ、小手返しを行う前の形は低く、受けの手を下げます。
このとき、低くしようとして、前傾にならないこと。
腰は立てて、上体は起こして、回りを見るように。
また、前下という言葉で、前に出さないように。腕はそのまま下に落とします。
そこから、小手返しに行きます。
11/25
技考282(一日一考)。
小手返しの話4。
「小手返しは、開いて取る。相手を見ない。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「まっすぐ退くと、常に相手に腹を見せてしまう。何度も、敵から突きを打たれる。」
「まっすぐにさがらない。」
開き、転じることで、二撃目を出させず、小手返しに取ることができます。
11/26
技考283(一日一考)。
小手返しの話5。
「小手返しの当身は、体の開きと当時。手を開いてから、当身をしない。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「手を開いてからの当身は、2回動くことになる。技に時間をかけてはいけない。」
このように仰って、技を説明してくれました。
当身するなら、当身のみ。開くなら、開くのみで、捌きます。
11/27
技考284(一日一考)。
小手返しの話6。
「小手返しは、概ね90度。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「概ね90度に開くと、やりやすい。」
こう仰って、開かない形や開きすぎる形を戒めていました。
形はいろいろありますが、基本の型は大切です。概ね90度の開きが基本の型です。
11/28
技考285(一日一考)。
小手返しの話7。
「開きは、体の変更。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「回って開く捌きもある。これは、体の変更で行う。」
体の変更での体捌きをもって、結んだ状態のまま開き、回る。だから、敵に回り込まれない。
「回り終わったときに、敵に当身を入れられないように。」
相手を押すのではなく、ぶつけるのではなく、合わせて、変化することが大事です。
11/29
技考286(一日一考)。
小手返しの話8。
「小手返しは、概ね90度。」
「足の進みも同じ。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「概ね90度に開くと、やりやすい。」
小手返しは、足を動かして、捌きます。概ね90度に開いて、前下に取って、そこから概ね90度に足を進めて、小手返しの形になります。相手の尻側、斜めに進めるのではありません。体捌きで、技を行い、崩します。
11/30
技考287(一日一考)。
小手返しの話9。
「小手返しは、概ね90度。」
「肘も、90度。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「概ね90度に開くと、やりやすい。」
足の運びで、手も連動して、運ばれます。伸びた手は、運ばれた結果、肘は曲がります。
その結果、90度になれば、小手返しはかけやすいです。
「受けの腕が伸びたままで、手首を返しても、技が効きづらい。」
手首、肘を曲げるように、捌きましょう。
12/1
技考288(一日一考)。
小手返しの話10。
「小手返しは、概ね90度。」
「手首は、折り込む。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「概ね90度に開くと、やりやすい。」
足の運びで、手も連動して、運ばれます。伸びた手は、運ばれた結果、肘は曲がります。
その結果、90度になれば、小手返しはかけやすいです。
そして、手首は握り込んで、曲げます。その角度も浅くなく、90度になるように。
腕が折り込まれるから、受けの身体も変化して、腹が上がります。倒れやすく、効く技になります。
手首、肘を曲げるように、捌きましょう。
12/2
技考289(一日一考)。
小手返しの話11。
「小手返しは、概ね90度。」
「指も折り込んでゆく。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
「概ね90度に開くと、やりやすい。」
足の運びで、手も連動して、運ばれます。伸びた手は、運ばれた結果、肘は曲がります。
そして、手首は握り込んで、曲げます。その角度も浅くなく、90度になるように。
「敵の掌を拳に握り込ましむる如く力を加えつつ」
と、昭和13年発刊の武道にあります。痛いのではなく、効く技になります。
指まで含めた手首、肘を曲げるようにしましょう。
12/3
技考290(一日一考)。
小手返しの話12。
「小手返しは、受けの手を上から掴む。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
小手返しの捌きに入る前の、掴みにも細かく指導されました。
受けの手を縦にして、その上から掴む形です。
「これが、基本だ。」
何でも掴めばよいわけではありません。
12/4
技考291(一日一考)。
小手返しの話13。
「小手返しは、受けの手を上から掴む。」
「仕手の親指は、受けの小指の付け根か、薬指の付け根になる。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
小手返しの捌きに入る前の、掴みにも細かく指導されました。
受けの手を縦にして、その上から掴む形です。
その際、親指は素直に下に行き、受けの小指、または薬指の付け根を制します。
武道にも、無名指の付け根を制すと、あります。
「これが、基本だ。」
何でも掴めばよいわけではありません。
12/5
技考292(一日一考)。
小手返しの話14。
「小手返しは、受けの手を上から掴む。」
「受けの手が大きいときは、仕手の親指が押さえる付け根は上がる。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
相手を見ない捌きは、絶対必要です。
小手返しの捌きに入る前の、掴みにも細かく指導されました。
受けの手を縦にして、その上から掴む形です。
その際、仕手の親指は、受けの小指または薬指の付け根を抑えようとしますが、受けの手が大きいと無理です。
大きい外国人と小さな女子では、教えどおりにいきません。
そのときは、
「掴める位置で抑えればよい。」
こう仰って、中指の付け根を押さえるよう指導されてました。
基本が、あります。やるべきことが、あります。要点が、あります。
何でも掴めばよいわけではありません。
12/6
技考293(一日一考)。
小手返しの話15。
「小手返しの手は、体と同時に進める。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
前下に抑えた手は、足が概ね90度に開きながら、進んでいきます。
高くしてはいけません。
肘の高さで、平行に引くようにすると、受けの体が止まっても受けの腕が進み、受けの肘が止まっても受けの下腕が進み、その先に手が返っていきます。
腕だけで無く、体の開きで、手を返します。
12/7
技考294(一日一考)。
小手返しの話16。
「小手返しの手は、体と同時に進める。」
「手を上げすぎない。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
前下に抑えた手は、足が概ね90度に開きながら、進んでいきます。
高くしてはいけません。
肘の高さで、平行に引くようにすると、受けの体が止まっても受けの腕が進み、受けの肘が止まっても受けの下腕が進み、その先に手が返っていきます。
腕だけで無く、体の開きで、手を返します。
「手を返そう、返そうとして、上に上げると、受けの身体が崩れない。開き進めることで、体は崩れる。手も返せる。」
小手返しは、小手先の技ではありません.。
12/8
技考295(一日一考)。
小手返しの話17。
「小手返しの手は、体と同時に進める。」
「足も一緒に、動く。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
前下に抑えた手は、足が概ね90度に開きながら、進んでいきます。
高くしてはいけません。
肘の高さで、平行に引くようにすると、受けの体が止まっても受けの腕が進み、受けの肘が止まっても受けの下腕が進み、その先に手が返っていきます。
腕だけで無く、体の開きで、手を返します。
体の開きは、即ち足の進みです。
別々同時の、腕の引く動きと足の開きを行うことで、技はより効果を産み出します。
身体の細分化を目指す稽古をすべきです。
12/9
技考296(一日一考)。
小手返しの話18。
「小手返しで投げたら、受けの肘を上から掴む。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
小手返しで受けを投げた後、すぐに上から受けの肘を掴み、抑えます。
逆手で掴んではいけません。押し付けてもいけません。
12/10
技考297(一日一考)。
小手返しの話19。
「小手返しで投げたら、すぐに、受けの肘を上から掴む。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
小手返しで受けを投げた後、すぐに上から受けの肘を掴み、抑えます。
逆手で掴んではいけません。押し付けてもいけません。
倒した後、受けは背中でくるりと回って、起き上がってくるかもしれません。
肘を抑えれば、起き上がれません。
「隙なく、合わせろ。」
大先生の教えです。
12/11
技考298(一日一考)。
小手返しの話20。
「小手返しで投げたら、すぐに、受けの肘を上から掴む。」
「受けの肘を、受けの顔に持っていく。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
小手返しで受けを投げた後、すぐに上から受けの肘を掴み、抑えます。
そして、受けの肘を、受けの顔に持っていきます。
「そうすると、力を入れずに、受けをころんと転がすことができる。」
齋藤先生は、受けを、なかなかうつ伏せにできない人に、実際に見せて、指導してくれました。
力は要らなくなるのが、齋藤先生の教えです。
12/12
技考299(一日一考)。
小手返しの話21。
「肘を抑え、持ったまま、足を、受けの頭の方へ進める。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
小手返しで受けを投げた後、すぐに上から受けの肘を掴み、抑えます。
別々同時に、受けの肘を受けの顔に向けて、足は受けの頭の方へ進めます。
そうすると、ころんと受けがうつ伏せになります。
同時だから、一動作で、速くなります。
12/13
技考300(一日一考)。
300回(連続毎日投稿300回!)。ありがとうございます。記念回は、岩間の思い出話5。
「大先生はさっぱりしていた。ネチネチしてなかった。明日に残さない。だから、付いていけた。」
齋藤先生の言葉です。
「大先生は怒るときは烈火の如く怒る。でも、切り替えてすぐに笑顔になる。引きづることはしなかった。おかげで、過剰な心配はしないで、こちらも切り替えて、内弟子の仕事ができた。」
大先生はたくさんの仕事を与えたり、稽古でもパパッと速くやって、弟子も困惑や失敗もあったと思います。でも、怒っても、叱っても、すぐに切り替えて、新しく事に当たっていました。
齋藤先生もそうでした。「お前はいつもこうなんだ。だから、ダメなんだ。」とは言いませんでした。
「ここがダメ。直せ。」と、一回一回新しく、指導していました。
内田先生も同じです。ネチネチしてません。だから、常に気持ちよく稽古ができます。


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