腕を下げた形では、足を差し込むのは、できません。
2/28
技考377(一日一考)。
小手返しの話95。
「片手取りの小手返しは、手を顔に近づけるものもある。」
「前足の拇指球を動かさず、後足を90度開く。」
「次に前足を進める。手足の捌きで、掴まれた手から脱出できる。」
「受けの腕を、肩から90度、肘も90度、手首も90度、四指に仕手の四指を重ねて、真下に持っていく。」
「受けの背中が着いたら、仕手の後足はクロスして進める。」
「さらに、残った足を進めて、受けをうつ伏せにする。」
「進めた足は、うつ伏せになった受けの脇の方へ、差し込むようになっている。」
「受けの腕は、万歳するような形で。」
「受けの肘の上に手をかけて、垂直に力を入れる。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
説明してきた上段も下段も入身投げなどへの捌きが可能です。
今回は、小手返しオンリーの捌きです。
受けが掴んだ片手首を、仕手は掴まれてない手を開いて下から当て、両肘を曲げつつ上げて、体の移動で掴まれた手から脱出してからの小手返しです。抑えも変わります。
口伝のポイントをなぞらえ、前に載せた捌きをして、受けを真下、垂直落下させて、受けは背中から畳に着いて受け身します。
仕手は、足の運びで、受けをうつ伏せにします。
技には順序があります。
1.小手返しの抑えは、小手返しをかけるために進んだ足と反対の足を、進んだ足の前で交差するように進みます。
2.そして、さらに追い越された足を受けの頭の方へ進めて、受けの体をうつ伏せにします。
3.同時に、仕手は受けの肘を掴み、足の移動による体の移動で、掴んだ受けの腕が進むから、受けがうつ伏せになります。
受けの腕は、斜め上になり、空いた脇に足を差し込む形になります。
受けの肘に上から手のひらをかけて、真下に力をいれていきます。
手は剣の握りのように。返し突きの握りのようには、先生は抑えていませんでした。
3/1
技考378(一日一考)。
小手返しの話96。
「片手取りの小手返しは、手を顔に近づけるものもある。」
「前足の拇指球を動かさず、後足を90度開く。」
「次に前足を進める。手足の捌きで、掴まれた手から脱出できる。」
「受けの腕を、肩から90度、肘も90度、手首も90度、四指に仕手の四指を重ねて、真下に持っていく。」
「受けの背中が着いたら、仕手の後足はクロスして進める。」
「さらに、残った足を進めて、受けをうつ伏せにする。」
「進めた足は、うつ伏せになった受けの脇の方へ、差し込むようになっている。」
「受けの腕は、万歳するような形で。」
「受けの肘の上に手をかけて、垂直に力を入れる。」
「逆関節だから、やさしく抑えること。」
齋藤先生の御言葉です。
体術、小手返し編です。
小手返しは、様々な武道、格闘技、護身術などに広く使われます。そのなかで、もちろん合氣道でのポイントを挙げていきます。
説明してきた上段も下段も入身投げなどへの捌きが可能です。
今回は、小手返しオンリーの捌きです。
受けが掴んだ片手首を、仕手は掴まれてない手を開いて下から当て、両肘を曲げつつ上げて、体の移動で掴まれた手から脱出してからの小手返しです。抑えも変わります。
口伝のポイントをなぞらえ、前に載せた捌きをして、受けを真下、垂直落下させて、受けは背中から畳に着いて受け身します。
仕手は、足の運びで、受けをうつ伏せにします。
技には順序があります。
1.小手返しの抑えは、小手返しをかけるために進んだ足と反対の足を、進んだ足の前で交差するように進みます。
2.そして、さらに追い越された足を受けの頭の方へ進めて、受けの体をうつ伏せにします。
3.同時に、仕手は受けの肘を掴み、足の移動による体の移動で、掴んだ受けの腕が進むから、受けがうつ伏せになります。
受けの腕は、斜め上になり、空いた脇に足を差し込む形になります。
受けの肘に上から手のひらをかけて、真下に力をいれていきます。
手は剣の握りのように。返し突きの握りのようには、先生は抑えていませんでした。
合氣道の固めは、肩甲骨など、関節の駆動域を広げる動きをしますが、逆関節は、曲がりません。力を入れすぎると、関節を壊すことになります。
破壊は何も産み出しません。愛の武道が、合氣道です。
3/2
技考379(一日一考)。
小手返しの話97。
「片手取りの小手返しは、手を顔に近づけるものもある。」
「気の流れは、前足から動くものもある。」
固い稽古と気の流れでは、剛、柔、流の稽古の段階では、やり方が違います。それこそ、体の変更と、体の変更気の流れで
足の捌きが変わります。
しかし、技のポイントは、変えません。
「口伝通りにやると、うまくいく。自分勝手にやってはいけない。」
齋藤先生の述懐が、技に生きて来ないと、原初の大先生には近づけないません。
さて、小手返し編は、細かくやろうと思ったら、長く長くなりました。
しかしまだ、片手取りの小手返しの捌きすら、他にもあります。両手取り、諸手取り、肩取り、袖口取り、突き、両手取り、後技、腕を引かれたとき、いろいろいろいろあります。
大先生著武道には、「僅かにその一端を教えるに過ぎず」とあり、齋藤先生著の「合気道 剣・杖・体術の理合」にも、「合気の理合いに基づいた稽古方法の一例」とあります。
私が教わった全ての技、口伝、ポイントを書ききることはできません。長く長く長く長くなってしまいます。しかし、技は基本、元があっての、武産となります。皆さん、武産合氣道の稽古をしましょう。
次回から、一の組太刀です。さて、どれくらいになりますか。
3/3
技考380(一日一考)。
一の組太刀の話1。
「素振り、合わせと進んで、一の組太刀にいく。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
順序は、
受け太刀が剣を上げ、
打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
これから、細かく細かくやっていきます。よろしくお願いいたします。
3/4
技考381(一日一考)。
一の組太刀の話2。
「武器技、組太刀は、ちゃっちゃつとやってはだめ。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
順序は、
受け太刀が剣を上げ、
打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
ちゃちゃ、パパッとやるのは、太刀筋が乱れて、良い稽古になりません。
厳禁です。
型から産まれてくるのが、武産であり、合氣道です。
3/5
技考382(一日一考)。
一の組太刀の話3。
「武器技、組太刀は、ちゃっちゃつとやってはだめ。」
「番号を、声かけてやる。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
順序は、
受け太刀が剣を上げ、
打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
「番号をつけないと、打ち太刀、受け太刀のどちらが動くかがわからなくなる。」
こう仰って、番号を声かけて行うことを進めていました。
3/6
技考383(一日一考)。
一の組太刀の話4。
「武器技、組太刀は、番号を、声かけてやる。」
「番号順に行う。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れている。
次に、
2.打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
2.受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
*2の動作が2つに別れている。
最後に、
3.打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
3.受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
一の組太刀は、3つの部分から成り立っています。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
「番号をつけないと、打ち太刀、受け太刀のどちらが動くかがわからなくなる。」
こう仰って、番号を声かけて行うことを進めていました。
3/7
技考384(一日一考)。
一の組太刀の話5。
「武器技、組太刀は、番号を、声かけてやる。」
「相手にわかるように、しっかりと声をかけること。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れている。
次に、
2.打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
2.受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
*2の動作が2つに別れている。
最後に、
3.打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
3.受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
一の組太刀は、3つの部分から成り立っています。
「黙ってやって、番号をつけないでいると、打ち太刀、受け太刀のどちらが動くかがわからなくなる。」
「相手に聞こえるように、やるんだ。」
初心者でも迷わない、やるからには良質な稽古をしましょう。
3/8
技考385(一日一考)。
一の組太刀の話6。
「武器技、組太刀は、番号を、声かけてやる。」
「武器は止める。絶対に怪我させない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れている。
次に、
2.打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
2.受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
*2の動作が2つに別れている。
最後に、
3.打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
3.受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
一の組太刀は、3つの部分から成り立っています。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
「武器は危ないんだ。大怪我することもある。絶対に止めること。」
合わせ、組太刀に行く前に、しっかり大きな声で、響くように注意していました。
武器の操作ができるから、型になります。
3/9
技考386(一日一考)。
一の組太刀の話7。
「武器技、組太刀は、番号を、声かけてやる。」
「打ち太刀、受け太刀と言う。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れている。
次に、
2.打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
2.受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
*2の動作が2つに別れている。
最後に、
3.打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
3.受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
一の組太刀は、3つの部分から成り立っています。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
まず、「打ち太刀」、「受け太刀」と役割を決めて、間違ないよう、細やかに注意を払っていました。
3/10
技考387(一日一考)。
一の組太刀の話8。
「武器技、組太刀は、番号を、声かけてやる。」
「一の組太刀は、1が面白い。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
また、古武道にも似たようなものがあります。
もちろん、合氣道のポイントを上げでいきます。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れている。
次に、
2.打ち太刀が受け太刀の横面や小手を打ち、
2.受け太刀が打ち太刀の打ち込みをまっすぐ下がって受け、
*2の動作が2つに別れている。
最後に、
3.打ち太刀が5の素振りで横面を打ち、
3.受け太刀がまっすぐ下がって受けるものです。
一の組太刀は、3つの部分から成り立っています。
合氣道は、型稽古です。型なし、型崩れを是としたら、合氣道はなくなります。
「一つのなかに、2つの動きが入っている。だから、面白い。」
こう仰って、1までの稽古の楽しさを伝えてくれました。
次回からは、1までの動きを細かくポイントを上げていきます。
3/11
技考388(一日一考)。
一の組太刀の話9。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「一の組太刀は、受け太刀から動く。」
こう仰って、受け太刀の動きを説明していました。
3/12
技考389(一日一考)。
一の組太刀の話10。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「前足を出しながら。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。腕と同時に足が動きます。
3/13
技考390(一日一考)。
一の組太刀の話11。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「大上段ではない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
「受け太刀の剣が上がると同時に、打ち太刀の剣が受け太刀の胴を斬る。受け太刀が大上段に構える余裕はない。」
斬り込む意思を持って剣を上げ進みますが、その時には打ち太刀の剣が胴に来ています。
大上段の構えで、斬っていくことはできません。
3/14
技考391(一日一考)。
一の組太刀の話12。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「大上段ではない。」
「剣は背に着かない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
「受け太刀の剣が上がると同時に、打ち太刀の剣が受け太刀の胴を斬る。受け太刀が大上段に構える余裕はない。」
「剣が背に着くはずはない。」
斬り込む意思を持って剣を上げ進みますが、その時には打ち太刀の剣が胴に来ています。
一の素振りのように、剣を背に着けることは、できません。理合いある型では、ありません。
3/15
技考392(一日一考)。
一の組太刀の話13。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「膝だけ出ない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
さらに、足の接地面が動かずに、膝だけ前に行くのは誤りです。
「足が進んでいると思っているだけだ。」
型をしっかりとやることが、大切です。
3/16
技考393(一日一考)。
一の組太刀の話14。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「膝だけ出ない。」
「傾かない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
さらに、足の接地面が動かずに、膝だけ前に行くのは誤りです。
体が前のめりに傾くだけです。
少しでも傾くことは、正中を失ってしまいます。余計な力をかけてしまって、合氣を使う体を失います。
「足が進んでいると思っているだけだ。」
形通りにやるべきです。
3/17
技考394(一日一考)。
一の組太刀の話15。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「膝だけ出ない。」
「腿上げない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
勢い込んで、腿があがるのは誤りです。
体が後ろに傾くだけです。要らぬ軸、踏ん張りを作ります。
少しでも傾くことは、正中を失ってしまいます。余計な力をかけてしまって、合氣を使う体を失います。
3/18
技考395(一日一考)。
一の組太刀の話16。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「動きは、体の変更と同じ。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
すっと、滑るようにそのまま足が前に進みます。
まさしく、体の変更です。
体の変更は、体が傾きません。股関節の広がり、大腿骨の移動が足に伝わります。
3/19
技考396(一日一考)。
一の組太刀の話17。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「体は、ぶれない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「受け太刀が打とうとしているんだ。だから、前足は出る。」
剣を上げるだけでは、相対する打ち太刀に斬り込む動きにはなりません。
すっと、滑るようにそのまま足が前に進みます。
まさしく、体の変更です。
体の変更は、体が傾きません。股関節の広がり、大腿骨の移動が足に伝わります。
剣は上げるだけです。
打ち込みの意識が強すぎて、体がカクンと上下してはいけません。
余計な動きです。そんな合図は不要です。
「予備動作は要らない。相手に動きを読まれてしまう。」
体の変更もカクカクしません。
3/20
技考397(一日一考)。
一の組太刀の話18。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「握りは、変えない。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
「振りかぶったとき、手首が内に向いているのはダメだ。斬る形ではない。」
こう仰って、ダメな形を示してくれました。
3/21
技考398(一日一考)。
一の組太刀の話19。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「握りは、変えない。」
齋藤先生のお言葉です。
そして、
「生命線に沿ったまま、握る。」
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
構えの握りから、何も変わっていません。だから、強いまま、突きにも斬りにもいけます。
生命線に沿って握れば、手の甲が常に上にあり、口伝通りになります。
3/22
技考399(一日一考)。
一の組太刀の話20。
「一の組太刀は、1が面白い。」
「受け太刀が、打ち太刀を斬ろうとして、振りかぶる。」
「右足が進む。」
「半身にこだわれ。」
齋藤先生のお言葉です。
一の組太刀は、文字通り、初めにやる組太刀です。
番号の順序を示します。
1.受け太刀が剣を上げ、
1.打ち太刀が受け太刀の空いた胴を斬り上げ、
1.受け太刀が打ち太刀の斬り上げを下がって避け、
*1の動作が3つに別れています。
合氣道は、半身にこだわるものです。相手に対して、斜めではなく、真横になれば、最小面で向き合えます。
もちろん、剣は臍に結んでいます。
3/23
技考400(一日一考)。
岩間の思い出話10。
「大先生の武器技と言ったら、一の組太刀。」
齋藤先生のお言葉です。
「農作業しているとふいに、大先生が太刀をもってこいと言うんだ。太刀をお渡しして、構えると、打ってこいという。」
「一の組太刀で、胴を斬り、2回連続して、打ち込むと、大先生がぱっと剣を上げるんだ。そしたら、またすぐに胴を斬って行かないといけない。」
「何回か1の組太刀を行うと、大先生が詰めてくるので、さがる。元の位置に戻ったら、またすぐに大先生が剣を上げる。こちらは、斬っていかなくてはならない。これを繰り返す。」
「大先生がここまでと言うまで、20分か40分、繰り返す。」
「一人だけしかいないから、一人で大先生の太刀を受ける。だから、疲労困憊。ヘトヘトになる。これをたくさんやった。だから、大先生の武器技と言ったら、一の組太刀。」
平成13年12月18日、齋藤先生が、最後に稽古をつけてくれたとき、マークラーソン先生に、このエンドレスな一の組太刀を行いました。
5分程度でしたが、マーク先生は、疲労困憊でした。
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