令和4年 合氣道=岡山 感想文

令和4年は、昭和43年生まれの私にとっては、八方塞がり。しかも、36年ぶりの大八方塞がりと、毎年お札をもらっているお寺で言われた。
「災難だね。金は、貯めたほうがいいよ。入っても、散財するから。」
しかし、一方、
「使う理由があるところは、使っていいよ。」
と、助言を得た。
よかった。
今年は、大目標があるからだ。
バイクの購入。昨年家を買い、次はバイクと思っていたからだ。
1月、壁に車が突っ込んだ。コロナに罹った。おかげで、保険金が出た。子供のコロナ補助金が出た。そのほか、お金が入ってきた。すべて、バイクの軍資金に消えた。
YouTubeなどから、車種、装備品など選んだ。
2月11日、建国の日、神武天皇即位の日に、バーグマン400を注文した。
プロテクター、キャリーボックスなどの装備品は、娘がメルカリで仕入れてくれた。
メルカリは助かる。
欲しいと思ったものを、欲しいと思ったときに、合氣道衣、袴、カフスボタン、服なども仕入れた。
4月、納車。
娘の通勤にも使えると言って買ったが、娘は重いのは嫌だと、決して跨がない。通勤は、会社が許してくれなかった。125ccで満足らしい。保険の年齢を低くしたのは、無駄だった。
4月24、25日。岡山。
内田先生から、家購入祝いに、川瀬巴水の新版画、潮来の月をもらった。内田先生が声をかけてくださり、道場生から志が集まり、内田先生の好きな川瀬巴水の、さらに茨城の作品を選んでくれた。
また、体幹により深い、胸を使った動きを伝えらえた。
それと、意識。意識を合氣に集中する。合氣を前後左右上下の六方、大本教の八力の調和調律調節調整と捉え、意識を持っていく。反対のものがあってこそ、正しくあり続ける。排除したりしない。受け入れる。
だからこそ、
「わしは、立って居ればいいんじゃ。」
大先生の言葉のとおりになる。
きっかけ、きざはしをいただいた。
また、ある約束をさせてもらった。
5月、岩間稽古の後、バイクで大正天皇御陵、昭和天皇御陵参拝。
昭和の子として、日本を輝かせていただいた一番近い天皇のみささぎに、拝礼したかった。
とにかく、大きかった。やはり、そうであるべきものだと思う。
帰りの首都高速が風が強くて、怖かった。
7月3日。徳島インカレ。
四国の大学合氣道部が集まり、学生が演武を行い、内田先生の指導を受けた。
坂尾と二人で、暴れてきたように見えたかもしれない。
さまざまな合氣道を見た…
香川では磯山先生の名前が轟いていた。
7月安倍晋三元総理、暗殺。
海の日、連休を使って、バイクで東北へ。
仙台で樋渡さんと飲み、娘と朝食をして、岩手でのんぶと稽古して、飲んだ。途中から、オンラインで内田先生もお呼びした。
朝、目覚めると、のんぶがかけていた布団の抜け殻だけがあった。あれは、夢だったのだろうか
8月、ちょっとお高い万年筆(中古)を買った。
本当なら、水戸講習会を行う予定だったが、内田先生がコロナに罹患して、講習会は延期となった。しかし、予定していた通り、実況アナウンサーの鍵野泰加彦さんに会えた。
鍵野さんは、岩間の先輩にあたる。
昭和60年ころに、対比地輝男先輩が内弟子していたころに岩間に通っていた方だ。
精力的に、合氣道を幅広く、しかし自身が習ってきた齋藤守弘先生の思い出、経験を中心にユーチューブをあげている。内田先生を、岩間の聖人と称してくれたこともあった。
いろいろ、話を交え、2時間の飲み放題のコースが、3時間以上話が尽きることはなかった。
9月、バイクで熱田神宮参拝。
三種の神器のひとつ、草薙剣を祀っている、大切な社だ。武人、合氣道人としても、行ってみたかった。
10月9日。第25回、岡山合同稽古。
肩を留める。
脊柱回旋の解釈を、10年間誤っていた。
でも、よいことだ。
正せるのだから。
一般的に気が利かないと、気づかないのかと言ったり、言われたりすることも、世の中に多いと思われるが、いいじゃないか。
だれしも、間違う。
すぐに、気が付かないこともある。
一所懸命だから、間違いに気づくのも遅い。遠回りもする。
しかし、だれしも、間違いから、正して、脱出することができる。
全国各地から、合氣道人が集い、語らい、稽古した。
翌週、東京で甲州印伝の長財布を買った。8年も使って、くたびれてカードが落ちやすくなっていた。大事なものを落としたくない。もちろん、内田先生とお揃いの柄を買った。使っていたものは、家族がもらってくれないので、7月に約束したこともあり、のんぶにあげた。のんぶは、子供の財布を使っているらしい。喜んでくれたようだ。
26日、27日。バイクで伊勢参拝。
内田先生家族と合流した。4月に約束したことが結実した。
宿も、風呂も、食事もよかった。
阿部醒石先生の弟子であり、伊賀に道場を構えた小野さんにも、お祝いができた。
31日、長野、穂高神社へ、日曜岩間稽古の後、バイクで。
二人で行った。もう一人は、6月に脳梗塞になり、懸命にリハビリをやってきた者とだ。
一足早い、紅葉を拝むことができた。
11月26日、27日水戸講習会。
大先生が岩間に残し、齋藤守弘先生が伝えてきた、深い深い合氣道を学びに、多くの合氣道愛好者が集った。
技は13の杖、合わせ。胸取り各種。
遊び稽古の大切さ。股関節を上げて、無足の大切さを知った。
前日には、鍵野さんと内田先生との邂逅。ぶつからないこと=合わせなど、いろいろ語り合い、懇親を深め合うのが見れて、幸せを感じた。
その後、鍵野さんは、
「内田師範はすごすぎる!彼は、伝説を作るぜ!」
とまで、昇華の声を上げた。
12月24日、道主稽古。
合氣道人生34年で初めて、道主に諸手で掴みかかり、投げられた。
懇親会では、稲垣先生から経歴を紹介され、「坂谷君は、立派に稽古している。」と言われた。
25日、道場、神社大掃除。
休憩中に、磯山先生から、「手首太いね。何段なの?」と言われ、手を握られた。
今年は、月曜は土浦、火曜は茨大、水曜は朝稽古と水戸、木曜は朝稽古と水戸、金曜は朝稽古と茨大、土曜日は水戸で3回、日曜に岩間で稽古を重ねた。
まるまる一週間、稽古ができた。
旧知の人、懐かしい人、新しい人、いろいろな形の合氣道、外国人とも稽古した。
自分では、絶対にできない。相手がいるから、できる。
そして、学べる。そして、進める。
来年はもっと動こう。本部も行く、豊田も行く、東北も行く。
バイクでも行こう。神社参拝して、そして稽古して、大先生のこころ、わざに近づきたい。
より気持ちよく、すがすがしく、跳ね上がりたい。
来年は、うさぎ年。
さあ、跳ねよう。段位も、気持ちよく上がろう!

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