帰ってきた技考 101〜     1〜

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技考101(一日一考)。
六教の話1。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
「六教は、上からではなく、横からかける。」
六教をかける前に、受けの腕が肘から下に落ちるのではなく、横に曲がる形を示してくれました。受けの腕を伸ばして、肘の内側の骨を当てて、引き寄せて、きめます。
一教から六教、きちんと段階をもって進んでいます。基本は、元はどこにも活きてきます。
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技考102(一日一考)。
六教の話2。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
「六教は、浅くかける。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
六教は、受けの肘の下を越えてまで、仕手の肘が下がりません。
受けの肘半分が見えるくらい、浅くかけます。
かけるポイント、仕手の骨も受けの肘部も動かしようがないのですから、仕手の肘を受けの肘に覆い被せるような形にはなりません。
そして、パッときめて、受けがタップしたら、すぐに解きます。
技は一瞬できまるものです。
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技考103(一日一考)。
六教の話3。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
「六教は、浅くかける。」
「受けの腕をぴったり胸に付ける。微動だにできないように。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
六教は、肘の内側の骨を引きつけることで、受けの。外側を刺激します。その際、受けの伸ばした腕を、仕手の胸にぴったりつけます。この引きつけにより、受けは腰砕けになり、六教をかけられたままて、受けが技から逃れることは困難になります。
「短刀を取って、四方の敵を警戒するんだ。」
六教は、片手一本でもかけられます。短刀取り六教で、よく見せてくれました。
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技考104(一日一考)。
六教の話4。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
「六教は、浅くかける。」
「受けの腕を伸ばす。肘が曲がったら、かからない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
受けの腕をすぼめるように、伸ばしていきます。伸ばせば、伸ばすほど、技がかかり、受けの自由が奪われます。受けの腕を肩から回すだけでは、不十分です。
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技考105(一日一考)。
六教の話5。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
「六教は、浅くかける。」
「腕を掴んだら、体は開くだけ。開いた時に、受けの腕は一教の形になって、六教がきめられる。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
六教の形で刺激して、受けが即タップすれば、すぐに解きます。開いた足を前に一歩進めて、腕が曲がらない逆関節きめるとか、しません。技の手順が増えることは、勝速日の技になりません。
開いてから、一歩さがるのも同様です。最小限の、手足同着の技を行うよう心がけます。
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技考106(一日一考)。
六教の話6。
「六教は、一教と同じ形。腕が横に曲がる形になる。」
「六教は、浅くかける。」
「コロコロと、受けの腕を転がすように。上下の腕を間違えないように。」
齋藤守弘先生の言葉です。
六教は、肘の内側の骨で、受けの外側の肘部を責める技です。
正面打ち、横面打ち、突きなど、またかけ方も五教のように取るものと、受けの腕を転がすものがあり、道場では六教となったら、一時間ずっと六教でした。普通にある、技の一つとして、稽古してました。
伝説では、ありません。伝説になるほど、珍しくありません。
今回は、腕を転がしながら、六教をかけるものです。突きや、短刀突き、武器取りにも使います。
受けの腕を上下に挟みながら、コロコロと転がし、受けの腕を回して、一教の形にさせます。上下が逆転だと技はかかりません。また、開くのが早いと、技がうまく行えなくなります。
手足同着が大事です。
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技考107(一日一考)。
合氣杖、直突きの話1。
「杖も半身。構えた杖と体が並行になるように。」
「左足の爪先は、内側になってよい。」
齋藤守弘先生の言葉です。
いよいよ、合氣杖です。齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。これから、杖をじっくり掘り下げていきます。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
そのままの形のまま、左足を出して、突きます。
左足の爪先は、剣とは違い、受けに向かずに内側になっても、杖はきれいに突けます。
「半身にこだわれ。」
齋藤先生が常々仰った、教えです。
半身とは、足だけでなく、全身で作るものです。
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技考108(一日一考)。
合氣杖、直突きの話2。
「杖も半身。構えた杖と体が並行になるように。」
「構えで、左手は杖の真ん中。真ん中が、一番扱いやすい。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
「左手が、杖の真ん中でなく、前にあると、敵に左手を狙われてしまう。」
「八相返しでも、遅れてしまう。総じて、扱いが悪くなる。」
齋藤先生の教えです。岩間道場にある杖は、同じ長さなので、特に大きい外国人が苦労して、構えていましたが、先生は左手が前にあるのを許しませんでした。
型を型として残し、伝える使命を感じました。
正しい構えから、左足を出して、突きます。
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技考109(一日一考)。
合氣杖、直突きの話3。
「杖も半身。構えた杖と体が並行になるように。」
「左足で進んで、右足が付いていく。足の幅は、狭くならず、広くもならない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
正しい構え(杖を腰の高さで水平に構えた形)から、左足を出して、突きます。
「1と左足を進めて、左手も進める。これで、手繰れている。次に、2と右足が付いていきながら、右手が送り出されて、突く形になる。」
この際、左手が動かずに、右手が引く形では、杖が後退することになり、31の杖の24、25の連続突きなどに、隙が生じてしまいます。
また、手足が別々同時に動き、かつ動作が同時に終わるのが大切です。剣の一の素振りは、足が動作を終えて、剣が降りるのを待つことになりやすいですが、杖の突きは、手の動作を終えて、足が付いていくのを待つことになりやすいので、意識して素振りします。
さらに、右足爪先が外側に広がらないように。広がると、残心の形から、そのまま左足を上げることができません。つまり、50対50の、正中で立っていない形になります。
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技考110(一日一考)。
合氣杖、直突きの話4。
「杖も半身。構えた杖と体が並行になるように。」
「左足で進んで、右手、右足が付いていくのが突きの形。手の間隔は、肩幅。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
正しい構え(杖を腰の高さで水平に構えた形)から、左足を出して、突きます。
「右手は送り込み、左の脇から右手が見えるように。右手が胸で止まっているのは、突ききっていない。肩は落として、地面と平行になる。」
送り込みすぎると、手の間隔が肩幅より縮まり、右肩も回り、半身では無くなります。送り込みが足りないと、胸で止まり、突ききっていない形になります。
肩は上がらず、良い形で、突ききるのが大切です。
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技考111(一日一考)。
合氣杖、直突きの話5。
「杖も半身。構えた杖と体が並行になるように。」
「肘から真っ直ぐ突き出す。腕と体はくっつけるように。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
正しい構え(杖を腰の高さで水平に構えた形)から、左足を出して、突きます。
右手を送り込んで、突きますが、右腕は、体にくっつけて、杖と間を取らないで、並行になります。右拳は、左脇の先まで繰り出します。
杖の高さは、胸の高さで平行になります。これが基本です。
「肘から真っ直ぐ突き出し、上中下に突き分ける。」
齋藤先生の教えです。杖の直線は、肘まで、一直線です。手首で、角度を変えるのではありません。
きれいに突き分けると、隙ない、良い組杖ができます。
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技考112(一日一考)。
合氣杖、直突きの話6。
「杖も半身。突いた杖と体が並行になるように。」
「構えは、左足親指のやや先で、杖を真っ直ぐに立てる。左手は四指全て曲げて、杖を軽く握る。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
正しい構え(杖を真っ直ぐ立てた形)から、左足を出し始めて、突きます。
左手は下げて、杖を軽く握ります。指先開いたままで、杖にそえる形は無用心です。
以前、内田先生は、学生が指を開いて掴まずに構えていたのを、下段返しで払ったことがあります。杖は、縦のまま遠くに飛んでいってしまいました。つまりは、大切な武器を奪われてしまったということ。その後、内田先生は、好き放題に、連続突きなどを学生に、食らわせました(当ててません)。
軽く握っておいて、いざ、払われる時には、パッと掴んで、杖を奪われないよう備えるものです。
「武道家は、用心するものだ。」
齋藤先生の教えを指先、細部にまで活かしましょう。
6/9
技考113(一日一考)。
合氣杖、直突きの話7。
「杖も半身。突いた杖と体が並行になるように。」
「左手、左足を進めて、杖を手繰る。右手は左手のすぐ下から、滑らすように。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
正しい構え(杖を真っ直ぐ立てた形)から、左足を出し始めて、突きます。
左手を中心とした円運動で、杖の先端を右手で掴むのではありません。
右手は常に杖に触れているように。左手、右手、左足が同時に進んで、杖を手繰ります。右手を手繰るよう意識しすぎると、2段階の動きになり、速い一つの動きの突きにはなりません。
十分に左足、左手が進めば、十分に手繰れます。
「右手小指、薬指に意識を持つ。手繰り過ぎて、すっぽ抜けないように。」
きちんと突けないとかっこ悪いです。
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技考114(一日一考)。
合氣杖、直突きの話8。
「杖も半身。突いた杖と体が並行になるように。」
「大先生の杖は、大先生が創った合氣の杖。神道夢想流ではない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道として、剣・杖・体術の理合の一致を掲げています。
合氣道は、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
半身とは、受けと正対しないこと。つまり、受けを左右の肩の前に置くこと。斜めに相対する形は、不十分です。杖を地面と平行にして構えた形は、体が杖と並行で、受けに左肩、左側面が向く形になり、腹のある正面は全く向きません。首は独立して回り、顔は受けに向きます。
直突きは、正しい構え(杖を真っ直ぐ立てた形)から、左足を出し始めて、突きます。
大事なことをもう一度、羅列します。
1.手の甲は、両手とも上。突き始めなら突き終わりまで、ずっと上。
2.左足が進むことで、左手が進み、手繰る形になる。右手は左手のすぐ下から杖に触れ続け、引く意識はない。
3.右足が進むことで、右手が進み、突く。
4.手足は別々に動き、かつ同着する。
5.手の間隔は、肩幅。
6.足の間隔は、広すぎない。右足爪先は、内に向く。
7.基本は、胸の高さで平行。
8.右手は、左脇まで進める。胸に付ける。
9.杖は、肘から一直線。
10.肩は上がらない。出さない。
11.半身の意識を持つ。
まだまだ注意点はあります。齋藤先生は、細かく細かく、合氣杖突きの基本を教えてくれました。
大先生の技に近づくよう、がんばりましょう。
6/11
技考115(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話1。
「杖は抜かない。倒すだけ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
返し突きは、右手で杖の上を倒しながら、左足を進めて、突きます。
右手で掴んで抜くような形は、上がる動きが増えますので、素早く手繰ることができません。
最短に手繰るためには、上げずに倒す形になります。
そして、右手、右足が別々同時に動いて、同着します。
6/12
技考116(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話2。)
「杖は抜かない。倒すだけ。」
「体と杖とに距離を、空けない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
返し突きは、右手で杖の上を倒しながら、左足を進めて、突きます。
構えから杖を抜くようにすると、最短の動きにならず、体と杖との間に、空間ができてしまいます。
また、右手首が直角になるほど背屈すると、杖は体から離れていきます。
握りは生命線に沿って、縦に握ります。第一関節を曲げて握る形は、横であり、剣と一致しません。
そして手繰れたら、右手、右足が別々同時に動いて、同着します。
6/13
技考117(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話3。
「杖は抜かない。倒すだけ。」
「杖は上握らない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
返し突きは、右手で杖の上を倒しながら、左足を進めて、突きます。
右手で掴むと、逆手になり、より肩が上がって、脇が伸び、体幹も左へねじれていきます。
真っ直ぐ、正中が消えてしまいます。
「杖を倒す動きで、手に入っていく。」
隙のない動きが、最短の動きになり、速さを産みます。
そして、右手、右足が別々同時に動いて、同着します。
6/14
技考118(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話4。
「杖は抜かない。倒すだけ。」
「左手指は4本、杖にかかっている。隙間を見せない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
返し突きは、右手で杖の上を倒しながら、左足を進めて、突きます。
左手の掴みは構造上、指の第一関節、横で掴みます。
指をかけるのではなく、ちゃんと指を曲げて、掴む形になるように。また、左肘を落としたりしないように。しっかり突くということは、しっかり握ること。
突きに威力が籠もります。
6/15
技考119(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話5。
「杖は抜かない。倒すだけ。」
「直突きと返し突き、これだけで31の杖組杖と一の組杖の初めができる。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
受けが直突きで突いてくるのを、左に転じつつ、返し突きで、突きます。
これが31の杖組杖の1や、一の組杖の初めになります。
素振りは、胸の高さで平行ですが、組杖は、斜め上になります。狙いは胸。
また、剣、右の合わせ、左の合わせと同様に、突き終わりは受けと同着になること。
基本は技の元なので、技が進んでも最後まで型に残ります。体が泳がず、居着かず、偏らず、きれいに突ききることが大事です。
6/16
技考120(一日一考)。
合氣杖、返し突きの話6。
「杖は抜かない。倒すだけ。」
「杖は傾けずに、構える。受けが直突きで来るのを、かわして返し突きを行う。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生の合氣道である、剣・杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
全て、半身が基本です。剣を持っても、無手でも、杖を持っても変わりません。
受けが直突きで突いてくるのを、左に転じつつ、返し突きで、突きます。
これが31の杖組杖の1や、一の組杖の初めになります。
よく、杖を左に傾けて構える人がありますが、傾けません。
理由は、
「杖で体は隠せない。相手は、右左どこにでも突ける。」
からです。基本通りに構えて突きます。基本から離れることはありません。
大先生の杖の構えは、真っ直ぐです。
6/17
技考121(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話1。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創った合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、文字通り、後ろにいる敵の下腹を突く技です。
「定規で線を引くように、真っ直ぐに突かねばならない。そのためには、右手で杖を前に倒して、左手首から肘までぴったりと杖を付ける。抱えてはダメ。」
前に倒した杖を、肘の脇に挟む形ではなく、肘の下に付けた形になれと、細かく指導されてました。
しっかりと突く意識を持って、稽古することが大事です。
6/18
技考122(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話2。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「斜め下、下腹(したっぱら)を突く。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、そのための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、文字通り、後ろにいる敵の下腹を突く技です。
後ろ突きで、首や喉を狙う形も見せてくれましたが、
「腹は、面積が広いので、当たりやすい。下腹は、さらに避けづらい。」
と、基本を行うよう指導されました。
肘の下に付けて、定規のように真っ直ぐに突けば、斜め下の軌道になり、下腹に当たります。
下腹よりも下になるときは、「違う。」と細かく見てくれました。
しっかりと突く意識を持って、稽古することが大事です。

6/19
技考123(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話3。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「後ろを見てもよい。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、文字通り、背後の敵の下腹を突く技です。
後ろを見てもよいと言うことは、後ろを見なくてもよいと言うことでもあります。
はっきりと、
「後突きは、後ろを見ない。」
と仰って、前を向いたまま、首を動かさずに、突いたこともあります。
後突きは、敵との距離が近く、狙い定める行為がなくとも、当たりやすい形です。
きっちりと、定規を引くように、斜め下、下腹を突きましょう。

6/20
技考124(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話4。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「後ろ突きは、人を殺せるくらい危ない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、文字通り、背後の敵の下腹を突く技です。
「昔昔、目が見えない人が、からかわれて、後ろから小突かれたりして、ずっと悔しい思いしていた。その時、大東流の先生から、後ろ突きを教わった。いつものように、からかってやろうと、後ろに来たところを傘で突いた。突かれた者は、腹を刺されて、血を流して死んだ。」
合氣道のことではないですが、武器は危ないものと知ってこそ、正しく慎重に扱うことができます。
きっちりと、定規を引くように、斜め下、下腹を突きましょう。

6/21
技考125(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話5。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「突きは、胸に腕を付ける。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、文字通り、背後の敵の下腹を突く技です。
後ろ突きは、手首が背屈していたり、腕が胸に付いていない人を、見ることがあります。
突きはしっかりと突くために、ちゃんと握り、また腕を胸に付ける必要があります。
胸に付けていないと、突きの衝撃を手首のみで受け止め、威力が減ります。
直突き、返し突きも同様です。
きっちりと、定規を引くように、斜め下、下腹を突きましょう。

6/22
技考126(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話6。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「半身は前を向いたまま、突く。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、左足を送りながら、文字通り、背後の敵の下腹を突く技です。
下腹は狙わなくても突きやすく、見なくてもよいのですから、爪先の向きを変えずに、突きの方向と反対の、右半身で突けばよいのです。
しかし、喉や胸元を狙うときは、八相返し突きと同じであり、突きの方向と爪先が同じ方向の、左半身になります。

6/23
技考127(一日一考)。
合氣杖、後ろ突きの話6。
「杖をぴったりと、肘の下に付ける。」
「慣れてきたら、一つの動きで突く。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
後ろ突きは、左足を送りながら、文字通り、背後の敵の下腹を突く技です。
1.右手を前に押すことで、杖を肘の下、ぴったりと腕に沿って付けます。
2.左足を送りながら、定規を引くように、斜め下に、真っ直ぐの軌道で、突きます。
これを、一つの動きで、行います。
「速くやるんだ。」
こう仰って、気合い出しながら、一気に突いていました。

6/24
技考128(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話1。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
「折るのではない、砕くんだ。」
こう仰って、パンッと言いながら、手を広げて、砕く表現をしていました。
武器は危ない。ですから、型がある、型通りの素振りにしないといけません。

6/25
技考129(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話2。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「手の間隔は、肩幅。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
手の間隔は、直突きでも、下段返しでも肩幅です。
手繰って、杖を立てたときから手の位置は変えません。
手の間隔が広すぎても、狭すぎても、払いの威力が弱まります。
肩幅がちょうどよいです。

6/26
技考130(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話3。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「足の残心は、剣と同じ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
右足は、真っ直ぐに進んで追い越して、後ろ足となった左足は、付いていきます。
右足の爪先は、前を向いて、半身の形になります。
杖を持ちかえて、剣の構えになると、示したこともあります。
剣と杖との理合いは、変わりません。
6/27
技考131(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話4。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「受けの左膝を狙う。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
下段返しは、前にいる敵の膝を狙います。
高すぎては腿になるし、低すぎては足首になります。
膝、出ている左足の膝を狙います。
ですので、杖は右斜め前で止まります。時計で言うと、正面を12時とすると、1時と7時を結ぶ線です
敵の右足の膝を狙うと、杖はさらに進んで、12時や11時まで行くことになります。
杖を斜めにして、動作を終えることは、組杖の3の、突きの受けや、半身が違いますが、31の組杖の18の受けの形にもなります。
杖を回さないこと、行き過ぎないことが大切です。

6/28
技考132(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話5。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「手と足が同時に進んでいく。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
左手を前に伸ばして、右肘に付けてから、右腕を伸ばして打つ動きは、遅いです。付くまで待たなくてはならないからです。
体を回さずに、両手は同時に動いて、膝を狙う払いの形に最短で持っていきます。
両手が(伸びきってない形で)伸びていますので、右手も杖先も左手を越さない、先行しない形で、手繰った形からおおむね90度開き進んでいます。
このままでは当然、前にいる敵の膝に当たりません。ですが、右足が真っ直ぐ進むことにより、左半身から右半身になることで、右手が前に行き、下段返しが完成します。
腕や肩、体を振り、回すのではなく、両手及び足が、それぞれ別々に最短の動きをするから、最速の動きができます。
そして、同着は、必須です。

6/29
技考133(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話6。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「手繰る時、左手は右肩に付ける。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
手繰りは、左手指も含めて、右肩口に付けます。手首を反ったりしません。
また、付けることで、杖が垂直近くに立ちます。立った状態からの動きなので、左手が進んで杖先が上がり、右手が進んで、杖先が下がる、下段返しの形になります。
左下腕を腹に付け、手首が背屈して、杖が斜め下になる形は、左手の操作がうまくいかずに、強い下段返しができません。

6/30
技考134(一日一考)。
合氣杖、突き下段返しの話7。
「膝をパンッと、砕き、破壊する。」
「下段返しの残心、左手は胸から離れる。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き下段返しは、直突きをした後、杖を手繰って、杖を立て、両手及び右足を出しながら、受けの膝を払い、打つ技です。
下段返しの残心は、左手は伸びて、胸から離れています。胸に付けていると、杖先が上がり下がりせずに、下のまま、半回転する動きになります。これでは、膝を破壊する、強い下段返しになりません。
かつ、左手首は背屈しないように。
両手及び足の、最短の動きが、強い技を作ります。

7/1
技考135(一日一考)。
合氣杖、突き上段返し打ちの話1。
「上段返し打ちは、杖の真ん中で回す。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き上段返し打ちは、直突きをした後、杖を手繰りつつ上げ、杖を返しつつ、右足を出しながら、打ちこむ技です。
杖を手繰りつつ、上げた形で、両手はくっつきます。
このとき、杖の真ん中で持ちます。
「真ん中が、一番速く、動かせる。」
真ん中でなければ、どちらかが長く、その分速く回せません。
教え=型とおりにやるから、速くなります。

7/2
技考136(一日一考)。
合氣杖、突き上段返し打ちの話2。
「打ち込みは、剣と同じ。拳一つ分空けて、握る。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き上段返し打ちは、直突きをした後、杖を手繰りつつ上げ、杖を返しつつ、右足を出しながら、打ちこむ技です。
杖の突きは、肩幅の間隔で持ちますが、打ち込みは剣です。
剣として、杖を扱わないといけません。
ですので、剣の握りとなり、拳一つ空けた形になります。
「それは、剣ではない。剣として、握れ。」
齋藤先生の言葉を思い出します。

7/3
技考137(一日一考)。
合氣杖、突き上段返し打ちの話3。
「上段での構えは、敵からの突きを受けた形。前の杖先が下がる。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き上段返し打ちは、直突きをした後、杖を手繰りつつ上げ、杖を返しつつ、右足を出しながら、打ちこむ技です。
上段に構える時は、31の組杖の14と同じで、敵からの突きを受ける形になります。
ですので、受けた杖先が上がっているのは、受けではなく、上に弾いたものです。
しかしまた、31の杖と同じで、素振りは両手をくっ付けます。
受けの形を残すことは、理合いを残すことです。残ると言うことは、生かす、生きると言うことです。

7/4
技考138(一日一考)。
合氣杖、突き上段返し打ちの話4。
「打ち込みは剣素振りと同じ。だから、背中に浸ける。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き上段返し打ちは、直突きをした後、杖を手繰りつつ上げ、杖を返しつつ、右足を出しながら、打ちこむ技です。
上段に受け、杖を返すときに、ぴったりと背骨に合わせます
そして、そのまま、真っ直ぐ打ち込みます。
腕が伸びていないと、背中に付きにくくなります。
一の素振りと同じです。
7/5
技考139(一日一考)。
合氣杖、突き上段返し打ちの話5。
「受けの形を省略して、早返しも行う。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、大先生が創り完成させた岩間武産、合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致、その修得のための三種同時並行での修行を掲げています。
突き上段返し打ちは、直突きをした後、杖を手繰りつつ上げ、杖を返しつつ、右足を出しながら、打ちこむ技です。
突きからの連続攻撃で、打ち込む形もあります。
早返し(はやがえし)と、言ってました。
その際、上段受けの形はなくなり、文字通り早く返して打つ形になります。
6の杖から、5の杖になる動きと同じです。

7/6
技考140(一日一考)。
四方投げの話1。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
理合いの一致を感得できます。
四方投げは、合氣道を代表する技なので、細かく紹介していきます。

7/7
技考141(一日一考)。
「四方投げをすると、大先生は喜んだ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は誰よりも一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
「代稽古を務めて、一教と四方投げをしましたと報告すると、おおそうかと、大先生は喜んだ。」
齋藤先生の述懐です。
何事も基本が大事です。そして、基本はどこまでも離れずに、有効です。さらに、合氣道は、型稽古ですから、なおさらです。
一教は、初めにやる技。四方投げも初心者が来たら、必ず片手取り四方投げ表をやっていました。
大先生が喜ぶ合氣道をしましょう。

7/8
技考142(一日一考)。
四方投げの話3。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「剣の振り下ろしと同じ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
剣=合気道は、半身です。
半身は、正面を向きません。斜めでもありません。
相手を肩の前、左右の体側に置きます。
腰も同様です。
ですので、腰が回りません。股関節から下の脚が、向きを変えるだけです。
そして、真っすぐ斬り落とします。
前後斬りを正しく行うのが、四方投げです。

7/9
技考143(一日一考)。
四方投げの話4。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「足は向きを変えるだけ。後ろ足は出ない。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
前後斬りは、腰が回りません。股関節から下の脚が、向きを変えるだけです。
ですので、向きが変わった後の、後ろ足が回り込んで、前足を追い越したりしません。
「前足に合わせて、右半身なら右半身、左半身なら左半身に剣を降る。剣と異なる形は弱い。後ろ足は出ない。」
このように、仰ってました。
正しく斬ることにこだわれば、受けに引っ張られて、回らず、後ろ足が付いていくことがありません。.

7/10
技考144(一日一考)。
四方投げの話5。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「後ろを斬るんだ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬りの素振りは、前を斬った後、その場で後ろを斬る技です。
ですので、体は横に移動はしません。また、腕も横に移動しません。前後斬りでは、なくなります。
「入身転換法合氣」と、昭和13年発汗の武道に書いてあります。四方投げ表なら、真っすぐ入身して、爪先を転換するのが、法です。そして、剣は真っすぐに斬ります。
さらに、何度も言いますが、半身にこだわって、腰は回らないようします。

7/11
技考145(一日一考)。
四方投げの話6。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「両手で、受けの手を掴む。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
剣=合気道は、半身です。
剣は片手では振りません。両手で握って、振ります。
四方投げも同じです。
片手で足りるというのは、型から外れています。基本を大切にしない、基本に戻れない形です。
抑えも両手を掴んだままがよいです。

7/12
技考146(一日一考)。
四方投げの話7。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「両手は、受けの肩に付く。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
狙うのではなく、爪先が切り変われば、自然に両手が肩に付きます。
受けは腰が前に出て、天井を見る形になり、肘も上に立ちます。そして、斬る動きに合わせて、そのまま真下に落ちます。
ですので、後ろを正しく斬らないと、受けの腕が立たず、横に曲がる形になり、怪我をしやすい、傷める形になります。
受けを傷つける技は、技ではありません。暴力です。愛ある武道が、合氣道です。
7/13
技考147(一日一考)。
四方投げの話8。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「額は、受けの腕に付く。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
剣の要領で両手で掴んで、振りかぶりと足爪先の切り替えにより、受けの体勢は崩れます。
額は付けなくてはならないということではなく、正しく前後斬りをすれば、額が受けの腕に付く形になるということです。
そこから真下に斬ることによって、受けは真下に倒れます。
受けの腕を横にして、肘や手首、肩をきめて、傷めつけるような形に、愛は感じません。
7/14
技考148(一日一考)。
四方投げの話9。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「剣を持っても、杖を持っても同じ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
説明のため、よく剣を持ったまま、両手を取らせて、前後斬りをして、投げていました。
私も受けました。動画は、佐野さんが受けたものが上がっています。
杖取りの四方投げも、杖投げの四方投げも、体捌きは同じです。
剣も杖も体術も、みな一緒になるのが合氣道です。

7/15
技考149(一日一考)。
四方投げの話10。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「残心は、受けの体にぴったり並ぶ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
剣の要領で斬りおろして、受けを真下に落とした後、抑えに行きます。
抑えは、すぐに手を離さないで体を送り込み、受けの体に、仕手の側面をぴったり付けます。
くっ付き具合が高いほど、受けは横向きの寝姿勢で、反っていき、自由に動けなくなります。
なお、送り込むときは、支点の圧を作らないこと。支点は軽く軽くしないと、傾きを産みます。

7/16
技考150(一日一考)。
岩間武産の話2。
「いろんな先生が、様々な合氣道をやっているが、僕には自由はない。ここは、大先生の道場なので、大先生が教えたとおりにやる。」
「かっこよくやって、言いたいことを言っているところもあるが。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤先生は、茨城道場長を全うしました。道衣にも「道場長」、「守弘」と刺繍してありました。
「刺激する。」
齋藤先生は、よくこの言葉を使いました。
「痛くする」、「痛いから効く」ということは、言いませんでした。
技は痛みがあります。しかし、傷つけるものではありません。素直に受けるからこそ、刺激され、強くなります。
先輩からひどく痛めつけられたから、痛みが正当であり、引き継ぐものと思ってはなりません。悪しき伝統であり、パワハラです。
大先生著の武道にも、「刺激する」という表現です。傷つけろと書いてません。合氣道は心体の発展向上に寄与するものだからこそ、素晴らしいです。
そして、道場長は、大先生の技を行う、意思表明です。
7/17
技考151(一日一考)。
四方投げの話11。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「片手取りは、当身してもよい。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
片手を掴まれての捌きは、手の返しによる呼吸法と、同時両足移動によって、受けを上げて崩して、寄らせます。
体の変更と同じで、寄らせるから、当て身が活きます。
逆に、崩しもしないで、受けに当て身を入れようとしても、有効なものにはなりません。
四方投げは、当身を顔面や脇、膝などに入れる形もありますが、四方投げという技にこだわることが、上達に繋がります。

7/18
技考152(一日一考)。
四方投げの話12。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「脈部を取る。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
片手を掴まれての捌きは、手の返しによる呼吸法と、同時両足移動によって、受けを上げて崩して、寄らせます。
体の変更と同じで、受けの肘を折り、寄らせる形になれば、受けの手首の脈部が自然と上になります。
そこを、上から素直に取ります。
ですから、仕手の手首を掌屈させて取ることはありません。
取る時は、武道にあるように、母指にて脈部を圧迫するように。

7/19
技考153(一日一考)。
四方投げの話13。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「裏技は体の変更と同じ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
四方投げ裏技は、体の変更と同じに、背中を合わせるように開きます。
背中を合わせる形まで開かないと、体の変更と同じではなく、受けとの距離が空き、肘が横に曲がりやすくなり、受けの体を引っ張る形になります。
これでは、剣を真っすぐ振る形ではなく、受けを傷つける形になりやすいです。
しっかりと基本に則って、基本を行うべきです。

7/20
技考154(一日一考)。
四方投げの話14。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「裏技は、片手を掴んだ時は、体が開いて、足が付いた時は、斬り終わっている。」
「『あっ』という気合いの内に、投げ終わっている。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
四方投げ裏技は、体の変更と同じに、背中を合わせるように開きます。
速技になりますが、怪我をしやすいので、より体の変更、剣素振り、前後斬りの基本をしっかり身につけましょう。

7/21
技考155(一日一考)。
四方投げの話15。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「正面打ちは両手及び足を同時に動かし、両手がクロスして、バッテンで止まらず、すぐに叩き落とす。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
正面打ち四方投げは、仕手から打ち込んで、受けの手を誘い、切り落として、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
両手を動かして、受けの手にクロスして、止まったままでは、受けに反撃の機会を与えてしまいます。すぐに切り落として、体を捌き、脈部を取って、受けを崩すことが肝心です。

7/22
技考156(一日一考)。
四方投げの話16。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「横面打ちは受けて、打つ。両手が同じ動きはダメ。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
横面打ち四方投げは、受けから
の横面打ちを、仕手が捌いて受けて、片方の手で受けの正面を打ち、受けに受けさせてから、切り落として、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
横面打ちの捌きは、入身投げや小手返しなどにも同様です。
半身を切り替えて、受けて、打つ。
半身の切り替えが足りずに、体が斜めになるとか、両手が同じ動きをして、円い軌道を描くと、良い受けとなりません。
受けは、吸収して、受け止めるということで、弾き返すことではありません。衝突の形は、クラッシュ=破壊であり、受けは衝突、破壊を防ぎつつ、逆転するものです。
直線的に手を出して受けて、直線的に受けの正面を打ちます。体捌きにより、押し合いにはなりません。
その後、切り落としつつ、体を進め、脈部を取って、前後斬りして、投げます。

7/23
技考157(一日一考)。
四方投げの話17。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「横面打ちは受けて、打つ。」
「呼吸法の形で行う。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
横面打ち四方投げは、受けから
の横面打ちを、仕手が捌いて受けて、片方の手で受けの正面を打ち、受けに受けさせてから、切り落として、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
「呼吸法の形にすると、汗で手が滑らない。打ち込みを止めないで、顔面に滑るので危ない。」
呼吸法の形は、生命線に剣の峰を当てた形。握るより、母指球を意識して出すようにすれば、自然に指は開き、手首の角度も適当になります。手を返すことのみに意識しすぎると、指先が強張り、曲がります。
気を指先まで出す形は、指が無理なく開く形です。無理がないから、受けられます。
直線的に手を出して受けて、直線的に受けの正面を打ちます。体捌きにより、押し合いにはなりません。
その後、切り落としつつ、体を進め、脈部を取って、前後斬りして、投げます。

7/24
技考158(一日一考)。
四方投げの話18。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「横面打ちは受けの手を落とすと危ない。」
「受けから、当身を食らう。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
横面打ち四方投げは、受けから
の横面打ちを、仕手が捌いて受けて、片方の手で受けの正面を打ち、受けに受けさせてから、切り落として、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
不用意に切り落としたままでは、受けは拳を握り、がら空きの脇腹に当身を入れることができます。
「隙なく行え。」
大先生の口伝や、道歌、武道にもある教えです。
直線的に手を出して受けて、直線的に受けの正面を打ちます。体捌きにより、押し合いにはなりません。
その後、切り落としつつ、体を進め、脈部を取って、前後斬りして、投げます。

7/25
技考159(一日一考)。
四方投げの話19。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「横面打ち四方投げ裏技は、無理があるが、できなくはない技。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、開祖に一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
横面打ち四方投げは、受けから
の横面打ちを、仕手が捌いて受けて、片方の手で受けの正面を打ち、受けに受けさせてから、切り落として、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
横面打ち四方投げ表技は、叩き落とす方向と、体が進む方向が同じですが、裏技は体を開く方向が変わります。その意味で、無理があります。
しかし、無理があるからやらないということではなく、大先生の技は全てすべからく、行うようにすることが大切です。
他にもいくつか、「無理がある技」はありますが、追々出していきます。
7/26
技考160(一日一考)。
四方投げの話20。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「肩取り四方投げは、受けが肩取りを離さなくてもよい。」
齋藤守弘先生の言葉です。
齋藤先生は、開祖に一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
「肩取りされた腕は、四方投げのとき、邪魔にならない。普通にやれば、肩取ったままになる。」
「受けの方で、離してはならない。それでは良い稽古にならない。」
肩を取られても、何も変えることなく、技を行えと、齋藤先生は教えてくれました。

7/27
技考161(一日一考)。
四方投げの話21。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「四方投げと言ったら、肩取り四方投げ。内弟子時代、よくやった。」
内田先生の言葉です。
師匠である齋藤先生は、開祖に一番長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
四方投げの基本は、片手取りです。初心者は座り技正面打ち一教の後、片手取り四方投げを行います。
肩取りは、受けの体を誘い、流す動きもあり、また肩取りの腕を気にしないで技をかけるなど、他にやることがあります。
また、関連技に行くこともあり、肩取りはやる意味があると思います。

7/28
技考162(一日一考)。
稽古照今。師(古)の教え、守り考え、今を照らす。四方投げの話22。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「肩取りは受けの正面を打ち、受けた手を流す。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
正面は、顔の真ん中、鼻を狙います。鼻は急所ですし、眉間や人中よりも狙いやすいです。
そして、打ち込みに意識を入れ過ぎて、受けの頭の横まで送り込むことにならないように。あくまで正面。受けなければ、鼻を打ち、鼻血を出すくらい。
打つ形は手刀。掌底ではありません。

7/29
技考163(一日一考)。
四方投げの話23。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「肩取りは受けの正面を打ち、もう片方の手は受けのみぞおちを打つ。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
受けの正面を打つ手は手刀、みぞおちを打つのは握り拳になります。
「受けは正面を受けるだけでない。切り落とすことによって、みぞおちへの拳を抑える。」
受けは、諸手取りの捌きのように、2箇所同時攻撃を2つの手で受けるのが基本ですが、肩を掴んでいるので、一本の手で、2つの攻撃を防御しなければなりません。
何もしなければ、みぞおちへの当身が決まってしまいます。
受けの切り落としを流して、技に入ります。

7/30
技考164(一日一考)。
四方投げの話24。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「正面を打った手の形のままで、受けの体を流す。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
受けの体を流す時に、腕だけ残して、体を開くのは、バラバラになり、きれいに流せません。
また、脇がつぶれる形は、受けの切り落とす力に負けています。
手刀を打った形、呼吸法の形のまま流して、受けを導きます。
「合氣道は引力の練磨である。」
大先生の言葉を噛み締めて、稽古しましょう。

7/31
技考165(一日一考)。
四方投げの話25。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「大先生は、四方投げ関連技を3回見せてくれた。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
肩取り四方投げは、受けに正面とみぞおちに当身を入れて、受けさせてから、受けの体を流して、受けの脈部を取り、四方投げに入身転換する技です。
肩取り四方投げの関連技の口伝、教えは、追々にしますが、齋藤先生は大先生の技をしっかりと覚えて大切にし、そしてしっかりと伝えていく使命を全うしていたことが、上の言葉からも分かります。
内田先生も齋藤先生が一回見せてくれた技というカテゴリがあり、合氣道をより深く研究されています。
師の技を研究するのが、道です。

8/1
技考166(一日一考)。
四方投げの話26。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「両襟締め四方投げは、捌く方向を間違えないように。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
両襟締め四方投げは、両手で自分の道衣を掴んで、横に捌き、四方投げに入身転換する技です。
「締められた両手の上の拳、その側面に移動する。」
「逆だと、自分の首が締まる。」
合氣道は体捌きが大事です。捌き方を間違えれば、当身を入れられるなど、ピンチに陥ります。
両襟締めの捌きも、間違えれば、自分の道衣で、首を締めることになるので、注意して教えてくれました。
両襟の締め方も教わりましたが、それは追々お話します。

8/2
技考167(一日一考)。
四方投げの話27。
「四方投げは、前後斬りと全く同じ。」
「両襟締め四方投げは、両手で自分の道衣をしっかり持つ。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
両襟締め四方投げは、両手で自分の道衣を掴んで、横に捌き、四方投げに入身転換する技です。
「しっかり握らないと、受けを崩せない。」
「側面に移動する自分の手が上になるように。」
胸取りの二教変化技のように、自分の道衣を掴んで捌く技は、多数あります。受けはしっかりと握り、掴んでいるので、持っている道衣ごと同時移動しないと、なかなか崩れません。
引っ掛けるというのは、合わせではなく、密着=合わせた状態からの変化を心がけるべきです。
そして、上下左右など、最も間違えてはいけないことは、絶対に無理が生じますから、何度も間違えないようにしないといけません。

8/3
技考168(一日一考)。
稽古照今。師(古)の教え、守り考え、今を照らす。四方投げの話28。
「半身半立で片手取りを掴むとき、受けは仕手の前に経たない。」
「受けは斜めから仕手の手を掴む。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
「片手取りは、仕手のもう片手が空いている。何にも考えず、前に立っていると、足を取られて、払わられる。」
こう仰って、足を取って、転ばしたこともありました。
「武道家は用心するものだ。」
仕手も受けも用心して、隙無い技を作り上げてゆく。それが武道、武の道です。

8/4
技考169(一日一考)。
四方投げの話29。
「半身半立片手取り四方投げは、受けに頭を打たせない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
片手取りした、もう片手が空いている。受けはがら空きの仕手の頭に手刀を打ち込んできます。
この時に、取られた片手を頭上に振り上げることによって、打ち込みを防ぎます。
そして、そのまま膝行して、四方投げを行います。

8/5
技考170(一日一考)。
四方投げの話30。
「半身半立片手取り四方投げは、前に出ない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
仕手は座ってますので、受けが高い位置にいます。前に進んで、振り返っても、受けは崩れません。
「膝をどんどん進めて行くんだ。」
このように仰って、膝行での捌きを強調されていました。
そして、受けの腹を前に出すように崩して、受けの高さを落とし、両手は受けの肩の後ろに付けて、そのまま真下に落とします。

8/6
技考171(一日一考)。
四方投げの話31。
「半身半立片手取り四方投げは、膝は立たない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
膝を立て、振り向く時に、反対の膝が上がる、赤ちゃんのカタカタ押し車のようになってはいけません。ただ、受けの手の中で、動いているだけになります。
「膝行でやるんだ。動いた膝がどんどん進むんだ。」
膝行は、もちろん膝が浮いて進みますが、立てているのでは、ありません。膝行での体捌きで、四方投げを行います。
8/7
技考172(一日一考)。
四方投げの話32。
「半身半立片手取り四方投げは、膝は片方だけ動く。もう片方は動かない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
受けの内側の膝のみがどんどん進んでいきます。外側の膝の位置は変わりません。
振りかぶりと膝行が受けの腹を前に出し、体を崩します。そして、真下に落とします。それから、抑えに入ります。

8/8
技考173(一日一考)。
四方投げの話33。
「半身半立片手取り四方投げの抑えは立ち技と同じ。相手に並ぶ。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立片手四方投げは、受けが仕手の頭への手刀を降ろさせず、膝行で横に捌き、四方投げする技です。
技は投げっ放しではありません。必ず、抑えます。
審査では、型、基本がそのままにできているかを見ます。ですから、抑えの形もしっかりやります。
両手で、受けの手を掴んだまま、跪坐で受けの体に寄せて、並びます。

8/9
技考174(一日一考)。
四方投げの話34。
「半身半立両手取り四方投げ、受けは前に立って、両手を掴む。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立両手四方投げは、前に進んで膝を立て、そこから後ろを斬り、四方投げする技です。
片手取りは、もう片手が空いて、反撃をくらいますが、両手取りは両手を制していますので、手による反撃はくらいにくいです。
半身で、腰を相手に対して、縦になって、握ります。
8/10
技考175(一日一考)。
四方投げの話35。
「半身半立両手取り四方投げ、前に進んで、膝を立てる。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
半身半立両手四方投げは、前に進んで膝を立て、そこから後ろを斬り、四方投げする技です。
立ち上がるのでありません。立ち上がってから、前後斬りを行うと、立ち上がる時間が余計にかかります。
振りかぶりつつ、パタパタと股関節を使って、膝を閉じて、後ろ側を開いて、スムーズに高さを変えずに、前後斬りを行います。

8/11
技考176(一日一考)。
四方投げの話36。
「四方投げは、お尻は後退しない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
後退しながら斬ることは、後ろを斬れずに、標的に当たらないことになります。
「海老のようにさがらない。」
受けの肘が曲がる範囲で、体捌きをすると、後退になりやすいです。
技は、効かせることを意識して、行います。
8/12
技考177(一日一考)。
四方投げの話37。
「四方投げは、小さく、するどく、速く。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
四方投げは、まさしく剣の理合いです。
前後斬り、後ろを真っすぐ正しく斬ることにより、体術が行なえます。
「返し技をくらわないようにすること。」
四方投げは隙間があると、受けと一緒にまわられて、元の形に戻ることもあります。
ですから、隙を作らないため、
1.小さく入身転換する
 受けの体に合わせて、高くならずに行う。
2.するどく入身転換する
 呼吸法や腰を回さない、正しい前後斬りを行う。
3.速く入身転換する。
 遅いと受けが対応しやすい。技は速く行う。
一方、肝心なのが、丁寧にやること。怪我をさせない、しないのが、美しい合氣道です。

8/13
技考178(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話1。
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
ですので、これまでの四の素振りとは違い、真っすぐ下ろすのではなく、剣をまわして振りかぶり、横面を打ちながら、斬り落とします。
横面で打つから、五の合わせが行え、組太刀などで、結ぶことができます。
8/14
技考179(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話2。
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
剣をまわすことにこだわりすぎると、背骨に剣が付かないで、ただ回しながら、剣を出す形になってしまいます。
剣は背中から、頭頂を通り、上から打ち込みます。一の素振りと同じです。
一の素振りは、初めに習う型であり、元。元から繋がり、いつでも元に戻れるのが、基本です。つまり、元から離れない。離れないで、積み重ねでゆくのが、稽古です。
8/15
技考180(一日一考)。
終戦の日。ポツダム宣言受託の日。玉音放送を聞き返してみよう。
合氣剣、五の素振りの話3。
「五の素振りは、振り回さない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
腕を回せば、剣が回り、回転の軌道のまま打ってはいけません。たまに、反対に回して打つ初心者も見かけますが、合わせをやればすぐわかりますように、敵の剣を守らずに打つ形になりますので、全く武道的ではありません。
振り回すのではなく、廻剣(回しながら振りかぶる)になるように。
8/16
技考181(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話4。
「五の素振りは横面打ち。こめかみの真上を打つ。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
一の素振りは、頭頂、真上を狙い、切り落としますが、五の素振りは横面です。こめかみと、よく言いますが、ダイレクトにこめかみではなく、こめかみから上、頭の角を狙います。
横面を狙い打つから、真っすぐ下がって、受け勝つ、五の合わせができます。
8/17
技考182(一日一考)。
「五の素振りは横面打ち。袈裟斬りではない。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
「真っすぐ切り落とす一の素振りに、ちょっとだけ斜めの角度を付けて、横面を打ち下ろす。」
「袈裟斬りの角度は広い。」
こう仰って、細かく指導されてました。
一の素振りがあるからこそ、五の素振りができます。そして、五の合わせもできます。
ただ斬るだけのものではありません。
8/18
技考183(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話6。
「五の素振りは、柄頭が上がる。剣先が上がるのは、一の素振り。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
「剣が回らないのは、剣先を上げているからだ。柄頭から動かせば、剣は回る。」
構えから、腕を体の正面へ伸ばせば、柄頭が動き、剣先は後ろに行こうとします。後ろ足が進めば、さらに剣先は後ろに回ります。
腕を曲げたり、腕で回したりすると、正しく、強く横面を打てません。
自然体で、無理なくできるのが、技です。
8/19
技考184(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話7。
「五の素振りは、前後斬りと同じ。」
内田先生の言葉です。
内田先生の師匠である齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
柄頭が先に上がり、足の向きに、剣が下りる。
前後斬りもまさにそのとおりです。ですので、前後斬りで、後ろを斬ろうとして意識しても、後ろ足が前に進めば、剣は無理なく進行方向に、廻剣しながら、打つ形になります。
もちろん、体が一直線上になる、完全な半身が必要です。
8/20
技考185(一日一考)。
本日は、真岡郵便電信局事件の日。
昭和天皇御製
樺太に命をすてしたをやめの
心を思へばむねせまりくる
香淳皇后御歌
樺太につゆと消えたる乙女らの
みたまやすかれとたゞいのりぬ
合氣剣、五の素振りの話8。
「五の素振りは、足は真っすぐ出す。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
五の合わせは真っすぐに進めば、敵の剣に向かうことになリますが、素振りは目の前に敵はいません。真っすぐ進むことは、可能です。
かつ、一の素振りから四の素振りまで、真っすぐ打って行きます。言うならば、平均台の上を歩む動きです。
一方、避ける動きは、足が着いた時に、二軸になります。二軸の方が安定します。
基本は難しいから基本として常にやるべきものです。
ですから、体の変更は日々の稽古で最初にやれと、大先生が教えています。
素振りは、真っすぐ進みます。
8/21
技考186(一日一考)。
合氣剣、五の素振りの話9。
「手と足は別々同時に動いて、同時に終わる。」
内田先生の言葉です。
内田先生の師匠である齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の素振りは剣をまわしながら振りかぶり、横面を打つもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
柄頭から動くように、腕を伸ばし、後ろ足が前へと進めば、自然に剣は上がっていきます。そして、斬り落としと追い越された後ろ足が前足に付いていって、着地します。
このとき腕が先に動かないように。足が腕が動くのを待つ形になります。待つ形は、すなわち止まっていることですから、速くはなく、斬られやすい形になります。
腕が動かないと足が動かないことはありません。別々に同時に動き始めて、別々に同時に動き収まる。意識して、鍛練しましょう。
8/22
技考187(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話1。
「五の合わせは、組太刀、組杖などに、8割入っている。よくやるように。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ下がって切り落ろして合わせて、これを左右連続で行うもので、組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるものです。
五の合わせがしっかりできないと、組太刀、組杖もうまくできません。武器技がある岩間武産には、必須の理合い=技なので、四方投げと同じく、たくさんの教え、考えを残していきます。
8/23
技考188(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話2。
「五の合わせは、打ち太刀はそのまま打ちこんでいけない。受け太刀の剣がある。だから、左右に捌いて打つ。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
五の合わせの間合いは、右の合わせ、左の合わせと違って、互いの剣が合います。つまり、間合いが近いです。ですので、五の素振りは真っすぐ進むと、受け太刀の剣に突っ込む形になりますので、左に転じて、打ち込みます。そして、受け太刀に合わせられた後、打ち太刀がそのまま進めば、また受け太刀の剣に突っ込みますので、右に転じて打ち込みます。受け太刀は、打ち太刀の剣に合わせます。
一つずつ説明が深まれば、語彙も増えるし、考えも深まります。
8/24
技考189(一日一考)。
五の合わせの話3。
「五の合わせは4回から6回打ち込んで、帰ってくる。」
齋藤先生の言葉です。
齋藤守弘先生は、開祖に一番(23年間!)長く仕えた直弟子であり、大先生が創り完成させた岩間武産(合氣剣・合氣杖・体術の理合の一致)、及び三種同時並行の修行を掲げています。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
茨城道場の武器技稽古は、私もやりましたが、以前は神社で行われていましたが、道場内の駐車場に移りました。
理由として挙げられたのが、神社内の苔を稽古で気づかす、踏んでしまうことでした。
夏は外国人や学生の合宿で、大勢来ます。武器技は、場所も取りますので、神社では不十分な広さです。また、各組がバラバラの回数では、場所がいくらあっても足りません。
「道場に礼」
そこから、稽古を始めました。
8/25
技考190(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話4。
「五の合わせはキャッチボールと同じ。基本が大切。キャッチボールうまい人は野球がうまい。五の合わせがうまい人は、組太刀、組杖もうまい。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
「朝、テレビを見てたら、良いものが映っていた。子供たちに野球を教えてるものだった。」
「キャッチボールは相手が構えたところに投げる。足りなかったり、行き過ぎたりしたら、相手があっち行ったりこっち行ったりして、キャッチボールの時間が無くなる。互いに正しく投げ、受けるから、しっかりと基本が身につく。」
「キャッチボールの下手な人は、基本もなくて、技術も低い。また、相手に負担をかける人だから、皆んなから相手にされなくなってしまう。だから、野球はうまくない。」
こう仰って、基本の大切さを力説されてました。受け=相手がいるから、合わせになります。受けを考えない打ち込みは、暴力であり、人でなしです。
相手に合わせて、しっかりとコツコツ、積み重ねましょう。
8/26
技考191(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話5。
「切っ先三寸の言葉がある。五の合わせも、その部位で、受け太刀の横面を打つ。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
合氣剣は木剣(ぼくけんと言い、木刀とは言いません)であり、まさしく柄がない剣です。木剣だからこそ、剣と剣と合わせた稽古ができます。真剣や居合い刀なら、合わせる稽古を満足にできません。
しかし、剣なので、一番切れるところを意識して、打つ必要があります。進み過ぎて、刃の中程で当ててはいけません。
止まって行う場合は特に、受けも同じように、切っ先三寸で、打ち太刀の剣を受けて、上手に結ぶ必要があります。
8/27
技考192(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話6。
「五の合わせ、打ち太刀はジグザグに打っていく。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
前にも書きましたが、五の合わせの打ち太刀は、真っすぐ打ってはいけません。受け太刀の剣があるからです。ですので、斜めに進んで、打っていきます。
このとき、打ち太刀の一歩面は斜めに進んで打ちますが、2歩目で、あまり大きく動かないで打ち込むのは、型のとおりではありません。
打ち太刀がきれいに受け太刀に対して、左右均等の距離間を持って、打ち込むことが大事です。打ち込む横幅が狭いと、受け太刀は真っすぐ下がれません。
8/28
技考193(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話7。
「五の合わせ、打ち太刀も、受け太刀も予備動作をしてはいけない。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
打ち太刀が右半身から打ち出す時に、右足をずらしてから、左足を動かすのは、予備動作です。右足を全く動かさず、左足を動かさないといけません。
左半身から打ち出す時も同様です。
受け太刀が右半身から下がる時に、左足をずらしてから、右足を真っすぐ下げるのは、予備動作です。左足を全く動かさず、右足を動かさないといけません。
左半身から打ち出す時も同様です。
「余計な動きは隙を作り、相手に動きを読まれてしまう。」
齋藤先生はこう仰って、弟子や学生の細かな動きもとらえて、指導していました。
8/29
技考194(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話8。
「五の合わせ、受け太刀は真っすぐ下げる。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
真っすぐとは、初めに構えた時の半身が作り出した線がどこまでも後ろに行ったものです。
細かく言えば、右足と左足の母指球と母指球を結んだ、ただ一つの細い直線の上を下がるもの(このときの足は裏三角ではなく、爪先は真っすぐ相手に向け、前足の親指、母指球、踵を結んだ線がそのまま、矩【かね】=直角に置いた後ろ足の母指球に結んだもの。前足の踵を股関節から外側に広げると、杖の構えになります)です。
ジグザグに下がって、細い線を太くしてはいけません。
真っすぐは強いのです。それを一の素振りから学んでいます。
8/30
技考195(一日一考)。合氣剣、五の合わせの話9。
「五の合わせ、受け太刀が真っすぐ下がるときの脚は、斜めになる。垂直は、片寄った姿勢。」
「脚立のように、行う。」
内田先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
合氣道は、自然体です。自然体は片寄らない姿であり、言行一致しなければなりません。
体の変更や様々な立ち方を、後ろ足を垂直にした、直角三角形の形にするのは、片足に片寄っており、不自然です。
常に、脚立のように、二等辺三角形にすれば、片方に片寄らず、正中を保つことができます。
ですので、受け太刀の下がる脚は、斜めに差し込み、前足が寄る時に、2足がそれぞれ動いて、股の角度が鋭角化します。脚立が閉じたり、開いたりする動きです。頭も傾いたりしません。
8/31
技考196(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話10。
「五の合わせ、受け太刀は真っすぐ下がって、向きを変える。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
受け太刀は、真っすぐ、一直線上を下がります。
細い細い一直線です。
半身を厳しく、股関節も矢状面に十分、屈曲しないといけません。
向きを変えた前足に沿った一直線では、ジグザグの太い線で下がることになります。
半身だから、真っすぐ下がり、勝てます。
9/1
技考197(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話11。
「五の合わせ、受け太刀は真っすぐ下がって、向きを変える。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
受け太刀は、真っすぐ、一直線上を下がります。
しかし、そのまま真っすぐ斬っても、誰もいません。打ち太刀は、斜めに出て、横面を打っているからです。
ですので、前足は向きを変えて、打ち太刀に向けて、斬ります。
半身で、臍に結んで、打つから、勝てます。
9/2
技考198(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話12。
「五の合わせ、受け太刀は真っすぐ下がって、向きを変える。」
「地面に線を引いて、その線の上を下がる。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
受け太刀は、真っすぐ、一直線上を下がります。
齋藤先生は枝木で線を引いて、この上で下がれと仰ってました。
真っすぐに引けないと、真っすぐに引けと指導し、足で引くと太いと指導されました。
決してやってはいけないのは、太刀で線を引くことです。
土が着いた太刀を振るのは、相手に土がかかる恐れがあり、良い稽古になりません。また、道具を大事にしないのは、大切に扱っていないことであり、剣から始まっている合氣道をおとしめる行為です。
9/3
技考199(一日一考)。
合氣剣、五の合わせの話13。
「受けた剣、胸を刺す。」
齋藤先生の言葉です。
五の合わせは、打ち太刀が五の素振りで打ってくるのを、真っすぐ後退しながら切り落ろしで合わせます。この合わせを左右連続で数回行います。組太刀、組杖、剣体杖など、たくさん使われるもので、たくさんやるべきものです。
「受けた剣、胸を刺す。」
繰り返しましたが、よく仰ってました。
「受け勝ち。」
とも仰ってました。
胸は打ち太刀を真っすぐ大上段から斬り下ろしたところ。受け太刀のど真ん中になります。
半身厳しく行い、斬った残心が、受け勝ちになります。
9/4
技考200(一日一考)。
岩間の思い出話3。
「お前たちには、貪欲さがない。技に貪欲になれ。」
齋藤先生の言葉です。
「大先生は、技をパッとやってしまう。こちらには、何がなんだかわからない。できなければ、見せているのに何故できないのかと癇癪される。もう一度、やるときは、一回目より速くやってしまう。こちらはどうやってもやるしかない。」
「正座の姿勢から、両手を畳に付いてパタパタと進めて、体を伸ばして、どの角度からがよく見えるか。門人で取り合った。」
大先生は同じ技をしたがらず、道場も昼間でも、暑くとも、締め切って、技を厳密に行っていました。
師匠は教えるもの、弟子は教わるものですが、武道は厳しく、何がなんでも付いていく姿勢を見せて、付いてゆく必要があります。
何故なら、「師匠は弟子の三倍成長する」からです。
師匠の方が先に進んでいます。同じ稽古をしても、気づいて進む速度は圧倒的、絶対的に師匠が速いです。
RXばりに、ぶっちぎっています。
だから、弟子は必死に付いてゆき、師匠の技を覚えていきます。



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